クレアシンガポール事務所では2023年7月22日から23日の2日間、所管国内のJETAA(JETプログラム参加者の同窓会組織)各支部メンバーなどが集う連携会議を開催し、シンガポール、インド、インドネシア、フィリピンのJETAA支部メンバー、ベトナム、マレーシアのJETプログラム経験者の合計12名がシンガポールにて現地参加しました。現地とオンラインのハイブリッド形式で開催した7月23日の会議には、12名の現地参加者に加え、現地参加ができなかったJETAA支部メンバー、タイおよびミャンマーのJETプログラム経験者、大使館職員の出席があり、クレア職員を含め総勢39名が参加しました。
JET経験者ASEAN地域会議
7月22日、12名のJETプログラム経験者と中川総務大臣政務官との意見交換を行いました。JETプログラム経験者からは、JETプログラムへの参加経験が現在の仕事等にどのようにつながっているか紹介いただいたほか、支部活動の報告などがありました。
中川総務大臣政務官からは、草の根ネットワーク発展のための様々な活動について感謝と激励を述べるとともに、JETプログラムの発展と、参加者の各国と日本の絆の更なる強化に向けて今後もご協力をいただきたい旨のお話がありました。
シンガポール国内視察
意見交換会後、12名の現地参加者は2チームに分かれて、シンガポール国立博物館、シンガポール・シティ・ギャラリーの視察を行いました。それぞれ、「シンガポールの歴史がよく分かった」「シンガポールの都市開発の歴史が大変興味深かった」等の声をいただきました。移動の間も、参加者同士の意見交換ができ、親睦が深められました。
JETAA Networking Session for Southeast Asia and India
7月23日、昨年度に続き現地とオンラインのハイブリッド形式で開催しました。会議では、参加者の自己紹介が行われた後、JETAA各支部から活動報告を受けました。
各支部ともオンラインとオフラインを使い分け、様々な活動を行っている状況が報告されました。
例えば、シンガポール支部からは、オンラインの活動として、SNSを活用したフォトコンテストやRead For Booksといったイベントが紹介され、オフラインの活動として、コロナ後では初めてとなる帰国JET歓迎レセプションの開催や、和太鼓や金継ぎワークショップなどの日本文化イベントが紹介されました。また、インド支部からは、昨年度、日本とインドの国交樹立70周年に合わせて日本文化の紹介を行うOhayou Japanイベントを開催したほか、オンラインで行った様々なセミナーの実績が共有されました。新型コロナウイルスの影響で日本語学校が閉鎖されたことに伴い、日本語を勉強したい人向けにオンラインで日本語を学べるコースを開設し、大きな反響があったことも報告されました。フィリピン支部からは、SNSを活用したフォトコンテストやオンラインで開催した風呂敷ワークショップの紹介がありました。インドネシア支部からは、今年度新たに予定している取組をはじめ、今後の活動計画について報告がありました。
各支部からの報告に併せて、質疑応答も活発に行われ、イベントの概要や開催までの準備、フォトコンテストの優勝者の決め方などの細かな部分から、メンバーが各地に散らばっている中でどのように活動を行っているか等の意見交換がなされ、「他国のJETAAの活動内容を聞けて参考になった」「今後の活動に向けて引き続き意見交換を行いたい」等、更なる活動・連携強化への意欲が示されました。
おわりに
昨年度に続き開催した今回の会議を通じ、各国の情報や課題が共有されただけでなく、大使館職員やクレア職員も含めた参加者同士の横のつながりを維持することができ、支部役員の変更等もある中、関係を深める機会になりました。また、支部未開設国からは、それぞれの国で何が出来るか、更に検討をするきっかけになったとのことでした。
この会議をきっかけに各支部、その他参加国の活動がさらに活発化することが期待されます。クレアシンガポール事務所としても、引き続き彼らの活動をサポートしていきたいと思います。