2016年6月30日、シンガポール政府機関の陸上交通庁(LTA)と経済開発庁(EDB)が、2017年半ばに全国規模の電気自動車シェアリング事業「ブルーSG」を開始すると発表しました。第一段階では2017年半ばを目途に公団住宅が多い地域(アンモキオ、ジュロン ・イースト、プンゴル)において貸出ステーションを50カ所設置、充電スタンドを250基開設、電気自動車を125台導入します。その後、2020年までにその他の公団住宅、中央商業地区、主要な工業地区などにも貸出ステーションを全国 500カ所に設置し、充電スタンドを2,000基、電気自動車を1,000台へと拡充する計画です。この事業の特長は、全国のどの貸出ステーションでも電気自動車を返却することができ、目的地で乗り捨てができることです。そのため、公共交通機関の利用のみでは行きづらい地域への移動を補完する役割としても期待されています。なお、電気自動車シェアリングは、同国の持続可能な成長を達成させるための計画に基づく事業の一つとして位置づけられています。今後開設される充電スタンドの一部は一般の電気自動車にも開放するとのことで、環境に優しい電気 自動車普及に向けたインフラ整備も兼ねているようです。
(シンガポール事務所所長補佐 小暮)