シンガポール人を瀬戸内・山陰エリアへ! ~訪日旅行セミナー「Next Destination in Japan」の開催~

1.瀬戸内・山陰エリアに関する訪日旅行セミナー

2017年10月30日にシルクエアー社によるシンガポール・広島間の直行便が定期就航しました。これを瀬戸内・山陰エリアへの誘客を図る絶好のチャンスと捉え、同14日(土)、クレアシンガポール事務所は瀬戸内・山陰エリアをターゲットとする訪日セミナー「Next Destination in Japan」を在シンガポール日本国大使館及びJR西日本シンガポール事務所と共に開催し、当該エリアを知らないシンガポール人に対してその多彩な魅力をPRしました。

2.訪日シンガポール人の現状

JNTOによると、2016年は前年比17.2%増と過去最高の36万人超のシンガポール人が訪日しました。訪問先としては東京、大阪、北海道への人気が根強い一方で、全体の4割がゴールデンルート以外に宿泊するなど九州、中部といった新たな目的地を求める人も少なくありません。また、訪日者の約70%が既に日本を訪問したことのある方で、さらにそのうちの30%が5回以上日本を訪れていることも特徴です。

とはいえ、このようにシンガポールにおいては訪日旅行に対する人気はかなり高いものの、残念ながら瀬戸内・山陰エリアを訪れるシンガポール人は多いとは言えないのが現状です。

3.セミナー内容

まず、広島県、山口県、山陰地方(島根県、鳥取県)、岡山県、愛媛県、香川県における観光PRのプレゼンテーションを当事務所の中国地方出身職員や愛媛県のシンガポール駐在員などが実施しました。その後、JR西日本シンガポール事務所が各地域を広域で周遊するためのモデルコースやJRパスについて説明しました。これらのエリアに関する詳細な情報を初めて耳にする参加者も多かったようで、各地域のプレゼンテーションのスライドを写真に撮る参加者が数多くいたことが印象的でした。

その後、日本の魅力をシンガポール人の目線で伝えてもらうことを目的に、今年の8月まで広島県で外国語指導助手(ALT)をされていたChan May Hwee氏が瀬戸内・しまなみエリアの魅力を語りました。実際にその地域で生活をしていたシンガポール人に自分の言葉で伝えてもらったことで、来場者に対して大変説得力が増したように感じました。

セミナー終了後は、萩焼や玉造温泉水を使用した石鹸をはじめとする各地域の特産品等が参加者全員に当たる抽選会を実施しました。シンガポールではなかなか手にすることのできない景品を前に、会場は大いに盛り上がりました。

4.セミナーを終えて

シンガポールにおいて、瀬戸内・山陰エリアの認知度はまだあまり高いとは言えません。一方で、大使館が本セミナーの参加者を募集したところ1日で70名ほどの申し込みがあり、当日も会場は立ち見が出るほど賑わっていたことから、まだまだ知名度の高くない日本の地域に対してもシンガポール人の関心を惹きつけることが可能だと感じました。

セミナー終了後のアンケートでは、ほとんどの来場者から「満足」との回答が得られ、さらに「出身者による生の情報が聞けてとても素晴らしかった。」「次の旅行の参考になった。」との感想が多く寄せられるなど、瀬戸内・山陰エリアの魅力を伝える良い機会となりました。

クレアシンガポール事務所としては、今後もあらゆる機会を活用して、地域の魅力を発信していきます。

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