若い世代に日本の地方をPR!

4月28日(土)、29日(日)の2日間、マレーシア・クアラルンプールで「第12回日本語フェスティバル2018」が開催されました。このイベントは、マレーシア日本語協会と在マレーシア日本国大使館の主催により開催されたもので、今年で12回目を迎えます。

クレアシンガポール事務所では、日本の自治体から提供された観光パンフレットやノベルティを配布し、来場者へ日本各地の魅力をPRしましたのでその概要を報告します。

 

1 会場の様子

会場となったLai Meng小学校はクアラルンプール市の中心地から車で30分ほどのところにあり、イベントには日本語を勉強している中等学校の生徒や大学生、日本語を教えている先生がマレーシア国内から参加していました。来場者の中には、飛行機で来た生徒もおり日本語学習者が楽しみにしているイベントであることが伝わってきました。

会場内では、国際交流基金による日本語学習ツールの紹介が行われていたほか、日本語学習教材の販売、日本語能力試験の紹介など日本語学習に関するブースが多数出展しており、各ブースとも順番待ちの列ができていました。

また、各教室では、浴衣の着付けや書道、折紙などの日本文化の体験講座や剣道、柔道、合気道などの武術の体験などもあり、男女を問わずたくさんの学生が参加していました。

とりわけ盛り上がったのは、屋外に設置されたやぐらで行われた盆踊りとMr & Ms Yukataコンテストです。盆踊りでは、たくさんの浴衣を着た男女がやぐらを囲み慣れた手つきで踊っていました。また、Yukataコンテストでは最終選考に残った学生が日本語の質問にその場で答えるなど、粋な浴衣姿のみではなく、流暢な日本語も披露していました。

野外には、たこ焼きや焼きそばなどの屋台もあり、日本の夏祭りのような雰囲気を感じることができました。

 

2 クレアブースの様子

クレアブースでは、日本の自治体から提供された観光パンフレットを配布し、日本各地の観光情報等を紹介しました。来場者の中には、今年の夏から日本の大学に3週間程度留学する学生もおり、関心のある地域のパンフレットを集めていたほか、留学する大学の周辺情報を当事務所職員に質問する学生もいました。

しかし、来場者の多くはこれまでに日本に行った経験がなく、知っている情報としては東京や大阪、京都といったゴールデンルートの情報に限られていました。そのような方々に対して、日本各地のパンフレットを使用し、ゴールデンルート以外の地域の魅力を説明することで、日本への関心をさらに高めてもらうことができました。

今回のイベントでは、日本語や日本文化という日本への関心が高い若い世代をターゲットに地方の魅力をアピールすることができました。今後の新たな観光誘致政策の取り組みとして、このような若い世代に向けた情報発信も有効なPR手段の一つと期待されます。

 

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