12月4日、JR東日本はシンガポールに「Japan Rail Café」をオープンしました。店舗の半分は日本の果物等を使ったメニューを提供するカフェスペース、もう半分は日本製の雑貨や食品を取り扱う物販スペースとなっています。
中心ビジネス街の一つであるエリアで、しかもシンガポールで一番高い高層ビルとして話題になっている「タンジョンパガーセンター」内に立地しているということもあり、開店1か月で早くも行列ができる人気店となっています。また、店内にはJR駅構内をイメージした案内板やデコレーションによって非常にユニークな作りになっています。
このカフェの特徴は様々な自治体と連携して日本の各地域の魅力をPRしているところです。12月は東北地方、1月は新潟・長野・群馬(上信越)がPRイベントを行いました。PRの方法として、①地域の特産品を使用したメニューの造成(例:新潟産梨を使用したドリンク)、②新聞を模したメニュー冊子に地域の観光情報等を掲載、③カフェを利用した週末PRイベントの開催等を行うことができます。
特にPRイベントについては来場者参加型の体験イベントなどが非常に注目を集めており、自治体がJRカフェとアイデアを出し合って作り上げるイベントになっています。例えば、新潟のイベントでは新潟産のお米を使ったおにぎり作り体験会を行ったり、スキー場との中継レポートを上映したりしました。来場者が参加する体験型イベントにすることにより、一層その地域への関心が高まるとともに、参加者からの質の高い生の意見を聞くことが可能となります。
自治体の海外PR活動が活発になる中、PRの方法や場所についても多様化が進んでいます。Japan Rail Caféは新たな自治体PRの情報発信の場所として大いに期待できる拠点と言えます。