2017年8月11日(金)~13日(日)までの3日間、シンガポールのサンテックシンガポールにおいてシンガポール最大の旅行博の一つであるNATAS Holidays 2017が開催され、世界各国から84ブースが出展、3日間で延べ81,039人が来場しました。今回、シンガポール事務所の職員がJNTOブースや鹿児島県のブースにおいて来場者に対し観光PRを実施しましたので、その様子をご紹介させていただきます。
旅行博には家族で訪れている人も多く、JNTOブースではピカチュウと一緒に写真撮影をしたり、訪問者の写真が入った缶バッジを制作したりする企画がありましたが、特に1日3回開催されたピカチュウとの写真撮影の時間には長い行列ができるなど大変な人気でした。また、JNTOブースに大きな日本地図が貼られており、次に行きたい日本のエリアにシールを貼ってもらう企画も行っていましたが、東京~関西のゴールデンルートや北海道、九州に加え、11月から週3便の直行便就航が決まった沖縄も人気を博していました。
この旅行博では、各国の政府観光局や航空会社、クルーズ船の会社など旅行に関する様々な事業者が出展していますが、旅行会社の出展が一番多く、84ブース中42ブースを占めていました。旅行博ではその場で商品を購入することができることもあり、各旅行会社は旅行博に合わせて新しい旅行商品の販売を開始したり、価格を下げて販売したりしています。今回の旅行博の会場を見ると、日系の旅行会社だけでなく現地旅行会社のほとんどのブースでも訪日旅行商品を取り扱っており、シンガポール人の訪日観光への関心の高さを改めて感じました。日系だけでなく、現地の旅行会社との関係を築くことも、海外で自治体の知名度を上げるための一つの手段となりそうです。
今回の旅行博では、主に秋冬の旅行が対象となっていたため、冬の季節に雪を見たいと言う来場者が多くいました。ただし、レンタカーでドライブをしたいという方がいた一方、雪道でのドライブは注意が必要だという知識がない方もいたため、このような方への事前の案内などの配慮が今後重要な課題となりそうです。
また、日本に旅行するシンガポール人は、前述のとおり長期滞在であることや、リピーターが多いことが特徴として挙げられます。日本の地域を売り込む場合は広域で売り込むことや、リピーターの方たちも楽しんでもらえるよう、珍しい場所や、桜のように特定の時期でなければ体験できない場所を提案していくということなども行ってはいかがでしょうか。
会期 | 2017年8月11日(金)~13日(日) 10:00~21:30 |
開催場所 | サンテック・シンガポール国際会議展示場 Hall401-406(4階)、コンコースエリア(3階)、West Atrium(1階) |
主催 | NATIONAL ASSOCIATION OF TRAVEL AGENTS SINGAPORE(NATAS) |
対象 | 一般消費者 |
入場料 | 無料 |
来場者数 | 延べ81,039人(3日間合計推計値) |
出展団体数 | ジャパン・パビリオン共同出展団体17団体(全出展団体約84団体) |