2016年11月にクアラルンプール近郊のペタリン・ジャヤにあるマレーシア最大のショッピングセンターであるワンウタマショッピングセンターにおいて、日本政府観光局(以下JNTO)が主催する「Japan Travel Fair 2016」が開催されました。Japan Travel Fair 2016はビジットジャパンとクールジャパンの連携イベントであるJapan Weekendの一つであり、マレーシアでの開催は今回で2回目となります。
フェア会場のワンウタマショッピングセンターは、①店舗を利用する顧客の約9割が中華系マレーシア人で富裕層が多いこと②クアラルンプール市街地から若干遠いため観光客よりも一般客が多いこと等が特徴としてあります。
今回は、年末年始及び旧正月向けの商品の販売やPRが中心ですが、訪日需要の第 2 ピークである 3 月、4 月を見据え、3 月の MATTA フェアを前に訪日需要の促進を目的としています。今回、クレアではJNTOと連携し、ビジット・ジャパンブース(VJブース)での訪日観光PRを実施しましたのでその様子をお伝えします。
フェア期間中には、マレーシアの及び日系旅行会社による訪日旅行商品の販売の他、日本からの出展者による日本の観光 PR のブースを一堂に集め、訪日旅行の大きな関心となっている 地域の「食」「花」「雪」についても合わせて紹介したり、マレーシアの有名人スー・ウィンチのライブを始め、盆踊り、餅つきパフォーマンス、和菓子のデモンストレーション、浴衣着付け体験&撮影なども行われたりするなど、日本各地の魅力を身近に感じてもらう工夫が至る所にちりばめられていました。
概要 | 日本政府観光局(JNTO)主催 |
開催期間 | 2016(平成28)年11月9日(水)~11月13日(日) 10:00~22:00 |
開催場所 | One Utama Shopping Centre |
対象 | 一般消費者 |
出展団体数(日本・マレーシア) | 21団体 |
JNTOの調査によると、マレーシアからの訪日旅行の傾向としては①団体旅行よりも個人旅行の傾向がより多くなっていること②個人旅行の場合でも家族などで旅行する傾向があり、1グループの人数が多いこと③滞在日数が多いことが挙げられます。今回のフェアでは、旅行先はゴールデンルート(東京、箱根・富士山、京都、大阪を巡るルート)への人気は依然としてありますが、昨年10月から北海道千歳空港行きLCCが就航している影響で、北海道が断トツの人気訪問先でした。
ブースで来場者の対応をしていると「神社仏閣はもう見飽きた」「都会は魅力を感じない」「着物を着て歩いてみたい」「日本の人々と触れ合いたい」「日本文化を体験したい」「花を見たい」という声が多く聞かれました。フェアには、中華系富裕層の方が多かったためか、何度も日本を訪問している人も多く、興味関心が有名観光地を訪問することだけではなく、次のステップである体験型の観光に移っているとの感じを受けました。
観光地の情報だけでなく「そこで何ができるか」「何が食べられるのか」「どんな写真が撮れるのか」などと言うプラスαの情報がよりPRになると感じました。