9月13日(木)、千葉県立佐倉高等学校の2年生11名がSGH(スーパーグローバルハイスクール)研修のため来星しました。佐倉高校は、文部科学省に認定されたスーパーグローバルハイスクール校で、グロ-バル・リーダーの育成を目指し、昨年に引き続き、シンガポールで語学研修を行っています。
翌日に、150年以上の歴史を持つシンガポールの伝統校である、セントジョセフ高校(St Joseph’s Institution International School)において、佐倉高校の高校生による、英語での課題研究のプレゼンテーションがあり、クレアシンガポール事務所では、シンガポールの概要や民族政策のブリーフィングとともに、当事務所の現地調査員から、発表の指導をサポートしました。
発表は、事前に研究してきたテーマについて、5グループに分かれて練習を行いました。
千葉県の特産品であるピーナツについての発表では、通常捨てられるピーナツ殻の有効活用法として、ピーナツが持つ消臭効果に着目して、ピーナツ殻を砕いた石鹸を作ることで、新たな商品化だけでなく、ゴミの減量化にもつながるという提案がありました。また、近年増えている空き家対策として、空き家を活用している外国人向けのゲストハウスへ取材を行い、滞在する外国人が、もっと佐倉市や日本文化を楽しめるようなイベントの提案などがありました。
その他、一般家庭で魚を調理する機会が減っている中、栄養価の高い魚を食べてもらう工夫として、調理の手間がかからないレシピの紹介や、市の観光地の魅力発信、さらに、若者が政治に関心を向けるための取組など、柔軟でユニークな発想に大変驚かされました。
発表の後は、当事務所の現地調査員による講評が行われ、英語での質疑応答や、発音のチェック、シンガポール人に理解されやすい表現の工夫など、発表がより良くなるようブラッシュアップを重ねました。
高校生の課題研究への熱心さと、堂々とした発表ぶりには、担当した現地調査員らも感心しきりでした。
このような海外研修によって、国際文化の理解やさらなる語学力の向上とともに、将来を担うグローバルな人材に成長することが期待されます。