2016年5月18日にタイのランプ―ンPAO(Lamphun Provincial Administrative Organization)で、同PAOの自治能力向上に協力しているスコータイ・タマティラート大学の地方自治センター長から依頼があり、クレアシンガポール事務所の鍋岡次長が「地方経済の発展のための地方自治体の役割」と題した講演を行いました。
1 ランプ―ンPAOはどんなところ?
タイ北部のチェンマイ近郊に位置し、面積約4,500㎢、、人口約40万人、特産品として手織りの綿製品が有名です。
2 ニーズにあったプレゼン
ランプ―ンPAOでは、伝統産業である手織り綿製品産業をどのようにして維持していくかが課題となっています。そのため「京都の伝統的な着物や焼き物等を現代のスタイルに合わせて変化させ、新しい付加価値を生み出している事例がある。」と説明が行われた場面では、職員は非常に興味深そうに耳を傾けていました。
また、京都府が地域の文化・観光資源を生かして広域的な観光ブランドとして推進している「お茶の京都」、「海の京都」、「森の京都」の説明の場面では、ランプ―ン県自治体長は非常に興味をもたれました。さらにクレアで実施した「自治体国際協力専門家派遣事業」の観光振興の専門家派遣の事例を紹介したところ、観光振興の専門家派遣の受入れを真剣に検討したい旨の意見がありました。
3 求められている日本の地方自治体のノウハウ
このようにクレアシンガポール事務所が所管するASEAN及ぶインドでは、日本の地方自治体がもつ行政のノウハウや先進事例が求められています。
クレアシンガポール事務所では、国際交流につながるよう今後もこれらのニーズを的確にとらえ、日本及び海外の地方自治体へ情報発信していきたいと考えています。