2016年6月27日から6月28日にかけて、一般財団法人地域活性化センターからの依頼によりクレアシンガポール事務所でアポイントメントを取得した、シンガポールの観光施策を担う通商産業省管下の法定機関「Singapore Tourism Board」及び文化・芸術の振興施策を担う文化社会青年省管下の法定機関「The National Arts Council」の視察に同行しました。
各訪問先で得られた情報の概要は次のとおりです。
1 Singapore Tourism Board(STB)
・アジア・パシフィックを中心に世界20か所にオフィスを有し、各オフィスでは、主に海外からの観光客の誘致や海外におけるパートナーとなる旅行会社を探す事務を行っている。
・2015年の観光による収益は、220億シンガポールドルであった。
・2015年の観光客数は1,520万人で2014年と比べて0.9パーセント増加した。
・2015年の観光客は、2014年に比べてMICE関連の観光客数は6%減少した一方で、レジャーの観光客数は2%増加した。
・インドネシアからの観光客が最も多く、アジアからは全体の観光客の約77%を占めている。
2 The National Arts Council(NAC)
・NACでは、文化・芸術振興のため、アーティストに対する助成金の交付や、企業、住民、学校と協力し文化・芸術の振興に取り組んでいる。
・NACの施設内には、文化・芸術関係企業、文化・芸術関係者、登録会員のほか一般の方も利用できる30の空部屋やホールがあり、料金は1時間につき、企業50シンガポールドル、関係者25シンガポールドル、登録会員15シンガポールドル、その他一般利用者25シンガポールドルである。
・NACでは1985年から、アーティストが芸術作品の作成や保管できる地域にある部屋を提供し、アーティストが地域で芸術活動に取り組むことにより、地元住民に身近にアーティストの活動を見てもらい、芸術のすばらしさをより感じてもらう「アートハウジング事業」を行っている。
3 クレアをご活用ください
このようにクレアシンガポール事務所では、地方自治体などからの依頼によりアポイントメント取得を行うとともに、視察先に同行し得られた情報の発信も行っています。今後も得られた最新情報を発信していきますので、ご注目ください。