シンガポール在住日本人の小中学校には日本人学校が利用可能ですが、高校については早稲田大学の継続校である高校「早稲田渋谷シンガポール校」があり、主に海外勤務をする日本人のご子女が通学しています。シンガポール以外からの受験生も多く、多くの学生が寮生活をするなど、各国から優秀な学生達が集まっています。
今回、進路指導の一環として1年生から3年生の全学年を対象としたキャリアガイダンスが行われるにあたり、講師として参加をしてきました。
内容はクレアシンガポール事務所の紹介だけではなく、自分のこれまでの公務員としてのキャリアや地方公務員の仕事と魅力、そして自分の派遣元である群馬県の取り組み等について話をしました。
質疑応答では
・公務員になるために学生時代に心掛けるべきことは
・群馬県が海外に進出する上での課題や他自治体の取り組みから学びたいこと
・自治体が国際協力をする上でのNGOとのかかわり
などの質問が出ましたが、どれも自分の将来をしっかり見据え、これからの大学生活で何を取り組んだらいいか、将来の仕事につながるように何をしたらよいかと、真摯なものばかりでした。生徒らの純粋な視点での質問から、私自身も多く学ぶことができました。
海外で暮らし、日本のローカルな仕事について知る機会がほとんどないと話していた学生たち。彼らにとって、地方公務員という地域に根付いた仕事はあまり普段、職業の選択肢にならないものかもしれません。
今回の講演で、少しでも日本の地域に関心を持って、将来の職業の選択肢の一つとして地方公務員の仕事について考えてくれるきっかけになってくれたらとてもうれしく思います。