宮崎県宮崎市の戸敷正市長が、地元特産品の販路拡大にあたり、シンガポールの消費者ニーズの把握やフェア開催の可能性等の調査を目的に、2月11日(土)~13日(月)にかけ、シンガポールの関係各所を訪問しました。以下に主な訪問先概要について報告します。
アセアンにおける訪日情報発信拠点として2016年の12月にJR東日本がJapan Rail Cafeをオープンしました。
ここには、日本の果物等を使ったメニューを提供するカフェスペースや日本製の雑貨や食品を取り扱う物販スペースがあり、これまで新潟県や長野県、群馬県などがPRイベントを開催しています。
自治体の新たな情報発信の場所として期待できる拠点の1つとなっております。
2月に宮崎県と伊勢丹シンガポールが連携協定を締結しました。みやざきひなたフェアはその具体的な取り組みの一環であり、キンカンや宮崎牛など宮崎の特産品を中心としたものとなっており、今後も定番化に向け、継続的に実施していきます。
今回は黄色をイメージカラーとして、イートインや実演販売を多く実施し、動きのある売り場作りが行われていました。
ABCクッキングは、現在日本全体で130店舗以上、ソウルや北京、香港などアジアで10店舗以上のスタジオを展開しています。
シンガポールスタジオは2015年4月にオープンしており、これまで沖縄県や熊本県、福岡県など多くの自治体のイベントを実施してきました。
百貨店での食品フェアと異なり、料理を通じて地方の食や観光地をPR出来る手法は新しいBtoCの形と言えるかもしれません。
コールドストレージ及びフェアプライスは、シンガポールにおいて過半数のシェアを誇っています。特にフェアプライスについては、取り扱う商品によって「FairPrice」、「FairPrice-Xtra」、「FairPrice Finest」と3つの形態を有しており、客層が大きく異なっています。フェア開催や常設棚設置を検討する際には、それぞれの特徴を把握することが重要です。
JCCは展示等のショーケース、自治体とコラボレーションしたイベント実施そして日本文化の情報発信が主な活動となっております。これまで、山形県、石川県、山梨県等の自治体がイベントを開催してきました。
この日は文化庁メディア芸術祭が開催されており、メディアアート、映像、ウェブ、ゲーム、アニメーション、マンガ作品等の優れたメディア芸術作品が展示されていました。
今回、宮崎市の特産品の販路拡大のため、実際に現場を訪問し、フェア開催やテストマーケティングについて検討するための情報収集を行いました。宮崎市はこれまで単独の物産フェアを開催してきましたが、今回の視察により、広域連携の重要性や消費者への様々なアプローチがあることを知る機会となったようです。
当事務所ではアポイントメント取り付けやアテンドなどのお手伝いをさせていただきました。今後とも自治体の海外活動をサポートしてまいりますので、当地での活動をご検討される際は是非当事務所までご相談ください。