5月26日(金)から30日(火)まで、シンガポール最大級のMICE施設EXPOで「Singapore Food Expo 2017」が開催され、日本の自治体として鹿児島県が初出展し、当事務所はその活動支援を行いましたので、その様子をご報告します。
「Singapore Food Expo」はシンガポール食品製造者連合(SFMA)が主催する、主に個人消費者向けの食の展示会で、会場はお菓子や缶詰などのように包装された商品を販売するエリアと、フードコートのようにその場で調理したものを食べることができるエリアとに分かれています。
スーパーより安い値段で販売されているところが多いため、開場前から来場者の長い列ができ、中にはキャリーバッグなどを持ち込んで大量に買い込む人の姿も多く見られました。また、会場内は中華系シンガポール人で混雑しており、英語ではなく中国語が多く飛び交い、熱気にあふれていました。
展示会では明治やグリコといったシンガポールでも馴染みの日系企業に加えて、自治体としては初めて鹿児島県がブースを出展しました。ブース内では県内5つの企業が緑茶や焼酎、乾燥野菜やくず餅などを販売し、最終日には完売した商品もありました。
また、シンガポール人への認知度を上げるため、商品の販売だけでなく鹿児島県の観光パンフレットやポストカードなどを配布し、興味のある方に観光情報を提供しました。他に日本の自治体が出展していないこともあってか、鹿児島県の観光地や交通手段などの問い合わせが数多くありました。
今回のようなシンガポールのローカル向けの展示会では、来場者の興味をひき対応するために、英語だけでなく中国語でも説明をすることができるよう、現地スタッフを多く配置することも重要なポイントであることが分かりました。