6月1日(木)、長崎県企画振興部の職員が、マリーナベイサンズとリゾートワールドセントーサの視察及び運営会社との意見交換を行いました。クレアシンガポール事務所は、シンガポールにおけるIR政策のブリーフィング及び訪問先への同行支援を行いました。
マリーナベイサンズでは、Expo、コンベンションセンター、アートサイエンスミュージアム、カジノ、そしてサンズスカイパークを視察しました。カジノについては、マリーナベイサンズ全体の3%ほどの面積しかありませんが、売り上げは約75%を占めているそうです。また、視察と並行して適宜意見交換を行いましたが、運営会社であるラスベガスサンズ社からは、カジノは治安が悪くなるイメージもあるので、モール内にスケートリンクを作るなど、家族で楽しめるサービスも提供しているといった説明や、IR施設のみで完結させるのではなく、周辺とコラボレーションを行ったりするなど、お客様により楽しんでいただけるような工夫が重要であるなどの指摘がありました。
リゾートワールドセントーサでは、S.E.A.アクアリウム、コンベンションセンター、ユニバーサルスタジオ、カジノを視察しました。また、運営会社であるゲンティン社と意見交換を行いました。ゲンティン社からは、冒頭で「リゾートワールドセントーサはカジノリゾートではなく、あくまで真のデスティネーションである」とコンセプトの説明がありました。さらに、MICEのなかでも特に”I”(Incentive)の部分に力を入れていることや、日本でIRを展開していく場合、特産品や観光資源などを提供できるローカルのパートナー企業が必要であり、自治体にはオペレーターと地元企業をつなぐ役割を担っていただきたいなどのアドバイスがありました。