2016年にJETプログラムの英語圏となったフィリピンでは、今年新たに16名がALTとして来日します。
7月30日(日)の日本への渡航を前に、7月25日(火)にマニラ日本人学校で英会話教室の見学会、26日(水)に在フィリピン大使公邸でオリエンテーションと歓送会が開催されました。
(1)日本人学校での英会話授業の見学会
マニラ日本人学校は、1968年に開校した小中一体校で約400名の児童生徒が在籍しています。英会話教室が小学校で週2時間、中学校では週1時間(別途、英語の授業あり)行われており、児童生徒の英語能力に応じて各学年で6クラス編成されています。
今回は、中学3年生と小学5年生の様々なクラスの授業を見学しました。16人の新規JET参加者は全員がALTであり、真剣な面持ちで見学しており、グループワークなどにも積極的に参加していました。
また、授業見学のあとには、同校の校長及び教頭先生のほか現地英会話教員も交えた意見交換会が行われました。日本人教員とのコミュニケーションの取り方や、日本人の児童生徒へ英語を教えるコツ、教材の準備方法など、より具体的な質疑も出され、授業見学の成果が表れていました。
このように在フィリピン日本国大使館では、来日前のJET参加者に対して、日本の学校や英会話や英語授業の風景やALTとして勤務する姿をイメージしやすくするために同校と連携した事前の授業見学会を開催し、しっかりと準備して新規JETの送り出しを行っています。
(2)オリエンテーション及び歓送会
オリエンテーションでは、国際交流基金より、日本文化の概要や日本人との付き合い方、日本人とフィリピン人の考え方の違い、本音・建て前・社交辞令、関係修復の仕方、「すみません」の使い方などに関する説明が行われました。
また、在フィリピン日本国大使館より、日本での生活アドバイス(時間厳守、挨拶、名刺交換、食事及び飲み会のマナー、お土産文化)や7月30日の日本への渡航へ向けた注意事項に関する説明が行われました。
その後開催された歓送会では、石川在フィリピン日本国大使の開会挨拶の後、パトリシア・リクアーナン高等教育委員会委員長の乾杯の挨拶が行われ、参加者への祝辞やJETプログラムが両国の友好関係への寄与などの期待が述べられました。
2016年からJETプログラム英語圏となったフィリピンでは、今後多くの参加者が見込まれます。より優秀な人材に応募していただくために、クレアシンガポール事務所では、フィリピン国内の大学へのJETプログラムの広報に力を入れています。
フィリピン国内にあるデラサール大学とアテネオ大学という2つの私立大学でJET広報を行いました。両大学からはJETプラグラムに対する理解と支持をいただき、来年度の募集に合わせて、学生向けに広報機会をいただけるなど、長期的な協力関係を築くことができました。