7月9日(日)、シンガポール日本人会において「日本語スピーチコンテスト2017」が開催されました。このコンテストは、在シンガポール日本国大使館を始めとした5つの組織、団体等が共催しているもので、「中学の部」「高校の部」「高等学府の部」「一般の部」の4つのカテゴリーに分かれており、今回は予選を通過した各部門の上位6名、計24名がシンガポーリアン独自の視点から自由なテーマでスピーチを繰り広げました。
高校の部で優勝したSally Yang Kayaさんは、「「過去」と「未来」を繋ぐ橋」と題し、日本人が「日記」好きであることを知り、シンガポーリアンには習慣のない「日記」を日本語でつけることに1年間挑戦したこと、1年経って日記を読み返したときに時間が巻き戻ったかのようにその時の些細な感動や喜びが巻き戻ってきたこと、日記をつけることで自分の行動を振り返り、自分を伸ばす習慣が身についたことを話されました。そして最後に、日記をつけることは過去の自分の思いを胸に刻むことであり、日々の積み重ねから自分自身の成長やありたい姿を見て取れる自らの「過去」と「未来」を繋ぐ橋であると締め括りました。
また、今回のスピーチコンテストでは、各部門の上位入賞者に対し、静岡県、福井県越前市、鹿児島県、北海道帯広市、栃木県小山市から各団体、組織各地でのホームステイが副賞として送られました。受賞者たちは今後それぞれの地域を訪問することとなります。
なお、これまでの受賞者の中には、コンテスト後、日本の自治体や教育委員会、小・中・高校等で国際交流の業務や外国語教育に携わるJETプログラムに応募し、日本での生活を始めるなど、さらに日本への関心を深めた人もいます。
このような取り組みで、海外の若者にファンになってもらい長く交流を続けていくことは、その後自治体がその国との様々な交流を深める際に思わぬ一助になり得るかもしれません。