2017年10月16日(月)と17日(火)、宮崎県市町村振興協会が県内の自治体職員に対して毎年実施している海外研修の一環としてシンガポールを訪れました。クレアシンガポール事務所では、ブリーフィングや一部訪問先への同行を行いました。
今年度の研修テーマは、「農産品の消費者ニーズ調査」「IOTに関する取組調査」「観光と地域資源を結び付けたまちづくり」といったもので、シンガポールのほか、タイや台湾も訪問するという行程でした。
当事務所からは、シンガポールやASEANの概要、自治体の海外販路開拓や観光誘客に関する活動、シンガポールの空港政策等についてブリーフィングを行いました。自治体同士の広域連携や息の長い継続的な取り組みが、成功を掴むためのポイントとして挙げられる旨を説明しました。
当事務所でのブリーフィングに加え、全農インターナショナルアジアへの訪問のアポイントメントを取得し、同行しました。
全農は、今年9月にチャンギ国際空港にオープンした日本産の農畜産物販売店舗(Premium Japan Farmers Market)への物品供給に全面的に協力するなど、この地での海外展開にも力を入れています。
意見交換の中では、「例えばイチゴなどの特定の農産物について、生産から流通、プロモーションまで、国策として輸出に力を入れている韓国の取組は参考になるかもしれない」「市場に出たものを輸出する、というだけではなく、輸出用に特化した品種を作ってみてはどうか」「価格はもっと下げていく必要があるのではないか」といった話が出され、現状、既に多くの日本のものが進出しているシンガポール市場において、今後、地域の農畜産物の海外展開をどのように考えていくのか、大いに参考になる示唆をいただきました。
研修生の皆さんは、今回の海外研修を通じて、日本にいては分からない様々な物事を自分たち自身で見聞きすることができ、多くの刺激を受けたようです。
近年、自治体職員の海外研修の一環としてシンガポールを訪れるケースが増えています。当事務所としては、訪問先のアドバイスやアポイントメントの取得といったサポートも行っていますので、お気軽にご相談ください!