10月28日(土)、シンガポールで北海道(HOKkaido)・静岡県(ShizuOKa)・沖縄県(OKinawa)の3道県共同観光PR「日本まるごとOKツーリズム」が開催されました。当事務所では、イベント運営支援を行いましたので、その様子を報告します。
日時 | 2017年10月28日(土) 11:00~18:30 |
開催場所 | サンテックシンガポール 3階コンコース |
主催 | 北海道ASEAN事務所、静岡県東南アジア事務所、沖縄県シンガポール事務所 |
対象 | 一般消費者 |
入場料 | 無料 |
1 イベントの様子
このイベントは、訪日旅行客に国内周遊型の旅行を提案するため、北海道・静岡県・沖縄県の在シンガポール3事務所が共同で初めて開催した観光PRです。
当日同じ施設内でASEAN最大級の日本食見本市である「Food Japan 2017」が開催されていたこともあり、会場は日本に関心の高い参加者でにぎわいました。
プログラムは、ビジットジャパン大使であるジョージ・リム氏の観光セミナー(3回)に加え、JR東日本が運営する「JAPAN RAIL CAFE」による3道県観光地との生中継(2回)などが行われました。
参加者からは「同じ日本でも『食』や『季節』が地域によって異なることを知ることができた」といった感想が寄せられるなど、日本の魅力を幅広く伝えることができました。
また、会場に設置された旅行会社のブースでは、実際に3道県を12日間で周遊するツアーが販売され、各プログラム終了後に早速ツアー内容を問い合わせる参加者の姿も見受けられました。
今回の取り組みは、互いの地域の特色を際立たせるとともに、日本全体の魅力をさらに高めるという観点から、今後の広域連携による観光PR手法のモデルになるかもしれません。
2 広がりをみせる広域連携による観光PR
シンガポールでの日本の自治体の観光PRをみると、近年は複数の自治体が「広域連携」をして行うケースが広がってきています。
例えば、同一エリアでの連携では、東北地方の「東北観光推進機構」や九州地方の「九州観光推進機構」などがあります。また最近では、今回の北海道・静岡県・沖縄県のような、飛行機での移動が必要な遠隔地による「超広域連携」も出てきました。
この背景の一つとして、シンガポール人訪日旅行者には長期滞在者が多いことが挙げられます。シンガポール人訪日旅行者は、一週間から10日間程度の長期滞在者が多く、その中で様々な場所を訪問し、多様な体験ができることを期待しています。
各自治体にはそれぞれ魅力的な場所がありますが、シンガポール人のニーズに合った多様な魅力・体験を伝えることができる広域連携は、シンガポールでの観光PRでは大きなチカラになります。これからシンガポールでの観光PRを目指す自治体は、積極的に広域連携による観光PRをご検討されることをおすすめします。