1 現地ディストリビューターによる大型百貨店でのFood Fair
タイは国内に約2,700店もの日本食レストランを有する東南アジア市場最大の日本食マーケットであり、近年はタイへの販路開拓支援を行う自治体も増えてきています。
クレアは平成25年度から28年度までタイで「日本ふるさと名産食品展」を開催してこのような活動を支援してきました。今年度からは新たなニーズに応えるために開催国をマレーシアに変更した一方で、タイにおいては、引き続き地元企業がテストマーケティングを行う機会を確保するため、現地ディストリビューターであるUNION・Pに働きかけ、日本食に特化したFood Fairの開催が実現しました。
このFood Fairは、11月9日(木)から22日(水)にかけてエムクオーティエで、11月23日(木)から12月9日(土)にはサイアムパラゴン及びエンポリウムで開催されました。
今回はその様子をご紹介します。
2 タイでの口コミ力!
会場では、日本各地の15の事業者から集まった、チョコレート、緑茶、蜂蜜、フルーツなどおよそ100のアイテムが販売されました。主催者によると、今回のフェアの商品のほとんどは同社が新たに扱う商品でした。売れ行きは好調で、商品によってはフェア終了後も販売を継続する商品もありました。
タイでの販売について日本からの出展者に話を聞いたところ、タイではSNSでの口コミで買いに来る人が多く、初めは売れ行きが良くなかったとしても、ある日突然商品名を指定して大量に購入され品切れになってしまうことがあったり、場所によって客層が異なるため、日本での価格を知っている日本人駐在が多い地域ではあまり売れない商品も、現地の来客が多いところでは売れることもあるとのことでした。
最後に、現地ディストリビューターと繋がることができたメリットとして、出展者は現地法人の紹介により輸入手続きをスムーズに進めることができ、費用も抑えることができたといった点が挙げられました。
海外での商品の販売は、継続性を持たせることが重要であり、このFood Fairでの繋がりがタイで継続して販売されるきっかけとなることを願ってやみません。