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神戸市は、東南アジア市場における神戸市の食品の販路開拓・拡大を進めるべく、その魅力ある食文化を発信するため、シンガポールにおいて神戸産食品のテストマーケティングを行いました。神戸市は都会の港町のイメージがありますが、農業や漁業も盛んでおいしい米や野菜が作られており、その豊かな食材の宝庫を「食都神戸」としてPRしています。
テストマーケティングは、現地のスーパーマーケット3店舗で神戸市の農産物や海産物の加工品、日本酒、ワインなどおよそ90品目を1か月間販売しました。また、日本食レストランとカフェにおいて商談会を兼ねたプロモーションイベントを開催しました。当事務所は、シンガポールの販路開拓等の状況に関するブリーフィングを行うとともに現地の活動を取材しましたので、以下のとおり報告します。
1.日本食レストランでの食品プロモーション
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2018年1月31日に日本食レストラン「Rakuichi」において、飲食店、食品会社、流通事業者を招待し、商談会を兼ねて神戸産食材を使った料理の試食会を行いました。初めに神戸市の歴史や有馬温泉などの観光地が紹介され、原料から醸造まですべて日本国内で行われている神戸ワインで乾杯をしました。先付けに出されたのは須磨産の焼き海苔と神戸市特産の小魚「いかなご」の釘煮でどちらもお酒に合う一品です。また、神戸牛の串焼きにはそのおいしさに招待客が舌鼓を打っていました。他にも新鮮な野菜を使ったサラダや春巻きなど、神戸市産食材を使った多彩なメニューを楽しみました。
2.Japan Rail Cafeで神戸スイーツのプロモーション
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2月1日にはJR東日本が運営する「Japan Rail Cafe」において、神戸市の観光と神戸スイーツを中心としたプロモーションが行われました。来場者は女性が多く、カフェにぴったりのドライフルーツや焼き菓子などの神戸スイーツを試食しました。また、神戸市のパティシエによるケーキ作りのデモンストレーションが行われ、神戸産のいちごをふんだんに使ったショートケーキが手際よく作られる様子を、来場者は写真に収め、その場でSNSで発信していました。
神戸市は引き続き東南アジアでプロモーションを行っていくことに意欲的です。異国情緒あふれる港町としてだけでなく、食の都としての魅力を海外へ発信する神戸市の販路拡大活動が今後も注目されます。
(川俣所長補佐 栃木県小山市派遣)