宮崎県立宮崎大宮高校の2年生8名が、文部科学省指定のスーパーグローバルハイスクール研修の一環でシンガポールを訪れ、現地高校生及び大学生との交流や関係機関等への訪問を通して、それぞれの研究テーマについて理解を深めました。本研修は7月23日から28日まで実施され、当事務所では、昨年度に引き続き、研究テーマに沿った訪問先等のアドバイスや事務所でのブリーフィングを実施いたしました。
当事務所では、事務所で取り組んでいる事業やシンガポールの概要、宮崎県とシンガポールの関係等についてブリーフィングを実施しました。また、その後の意見交換では、それぞれの研究テーマ(「Kinkan(Citrus)」「Garbage」「Thinking ability(Education)」「Healthy food」「Stress」「Creative city」)等について、「シンガポールで生活する社会人」としての視点も含めて、自由に意見交換を行いました。
シンガポールでの研修期間中、宮崎大宮高校は、昨年度当事務所が紹介した現地の高校(Pioneer Junior College)と交流したり、シンガポール国立大学(NUS)の学生と一緒にそれぞれの研究テーマについてのフィールドワークを行ったりしていました。
フィールドワークでは、宮崎県の輸出促進コーディネーターとも面会し、宮崎県がシンガポールで実施している物産フェアや、宮崎の特産品の1つであるキンカンのPR方法等について、聞き取りを行っていました。「キンカンのPRポイントをしっかりと理解しつつ(プロダクトアウト)、売り込みたいマーケットの特徴をしっかりと調べる(マーケットイン)ことが重要」「相手が『キンカンのことを知らない』という前提で、どうやったら分かりやすく伝えることができるか考える必要がある」といった話は、今後研究を深めていく上で大きなヒントになったようです。
今回の研修期間中のヒアリングやフィールドワークを踏まえて、それぞれが設定した研究テーマについて、当事務所会議室で発表会を行いました。フィールドワークを支援したNUSの学生も4名参加し、生徒達の英語でのプレゼンに対してアドバイス等を行いました。また、NUSの学生からもシンガポールの教育制度について紹介がありました。
今回の宮崎大宮高校の研修では「現地の生の声を多く集めて、日本と比較する」という姿勢が随所に見られたのが特に印象的でした。
生徒たちは、今回の研修を通して学んだことを踏まえつつ、宮崎で更なる研究を進め、最終的なまとめを年度内に行うとのことです。
「高校時代に海外で現地の人たちと交流する」という貴重な経験を通して生徒達が何を感じ、何を学んだのか、当事務所としても更なる聞き取りを行っていきます。