シンガポールのカフェで岡山の果物と地域の魅力をPR
岡山県は、今年度シンガポールでの活動に力を入れており、別に紹介した白桃・マスカットの試飲販売に続き、カフェで来場者に白桃・マスカットのパフェを作ってもらいながら、地域の魅力を発信するイベントを行いました。クレアシンガポール事務所ではこのイベントを取材しましたので、その様子を報告します。
今回、岡山県では、シンガポールで最もにぎわいを見せる地区の1つであるオーチャードにあるカフェで、シンガポールの方を招待し、岡山県の紹介を行いました。
まずは、岡山県から地域の魅力として、有名な観光地である倉敷美観地区、後楽園に加え、自然が美しい蒜山高原や瀬戸内海、温暖な気候で豊かに育った白桃・ぶどうなどのフルーツがあることなどが紹介されました。
次に、実際に岡山を旅行されたことのあるシンガポールの有名ブロガーを招き、見所など、実体験を踏まえて紹介してもらいました。中でも体験型の観光は、和菓子作りや、デニムが有名な岡山ならではのデニム生地の浴衣体験、またフルーツピッキングも体験可能な時期を示すフルーツカレンダーを参考にしながら訪れることなどが、特にお勧めであるとのことでした。実際シンガポールの方が体験したリアルな情報であり、来場者も自分が行ったときの光景をイメージしやすいため、非常に効果的であると感じました。また、実際に行くための方法、所要時間などについても紹介されており、来場者にとってはよりイメージしやすいものにする工夫がなされていました。
ブロガーの方の紹介後は、それまでにプレゼンで美味しいと紹介された白桃・マスカットを試食できる時間が設けられました。今回はパフェ作りということで、アイスクリームが用意され、その上に、白桃・マスカットを好きなだけトッピングすることができる企画で、カップからあふれるほどのフルーツを盛り付けている来場者も見られました。
多くの来場者はこの白桃・マスカットの甘さ、みずみずしさに驚き、アイスクリームの上に乗せることなく、そのまま食べている方も多く見られました。
最後に、ラッキードローが行われ、豪華賞品(マスカット、フルーツセット、デニム生地のバックなど)が当たった来場者は、非常に喜んで、ぜひ岡山に行きたいと言われていました。
インバウンド推進のため、各県、様々な取り組みを行っているところですが、日系の飲食店ではなく、ローカルのカフェでのイベントは珍しく、カフェの周りにいる方達も興味深そうにカフェを覗かれている姿も見られました。東京、京都、大阪などに比べ、当然認知度は低いですが、次の目的地としてもらえるよう、まずは「知ってもらう」ことから始めることは重要だと感じました。そのために、岡山の一番の売りとしてフルーツを取り上げ、高品質のフルーツを用いた試食販売やカフェでのイベントで岡山を印象付ける取組は、岡山のイメージアップに有効だと感じました。
今後、この取組がシンガポールでの岡山のフルーツの輸出促進とインバウンドの促進の相乗効果につながることが期待され、クレアシンガポール事務所でも注目していきたいと思います。