トップアスリートの養成に向けて! 佐賀県がシンガポールスポーツスクールを訪問!

トップアスリートの養成に力を入れる佐賀県が2019年3月18日にシンガポールスポーツスクールを訪問しました。訪問に際し、当事務所がアポイントメントの取得及び同行支援を行いましたので、訪問の様子をご報告いたします。

シンガポールスポーツスクールは、シンガポールのトップアスリートを養成する国立のスポーツ学校で、2004年に設立されました。主にバトミントン、卓球、フットボール、ネットボール、水泳、陸上、フェンシング、射撃、ボーリングなど9つの種目における選手育成に力を入れており、これまで8名のオリンピック選手を輩出しています。2017年にクアラルンプールで開催された東南アジア大会では、同校出身のアスリートが18個の金メダルを獲得するなど、シンガポールのスポーツ界に大きく貢献しました。また、同校ではアスリートが競技人生を終えた後も、様々な選択肢を選ぶことができるよう、学業との文武両道を掲げており、毎年国際バカロレアでも高い成績を収めています。シンガポールという狭い国柄、自宅からの通学圏内に学校が立地していても、生徒の多くは寄宿を選び、スポーツと勉学に打ち込む環境に6~7年ほど身を置きます。こうした取組の成果もあり、2015年には開校10周年を記念してリー・シェンロン首相も訪問されました。
同校は日本との連携も活発に行っており、スポーツ交流協定を締結している高知県をはじめ、大宮アルディージャや、愛知県の水泳選手の強化合宿受入なども行なっています。

今回訪問した佐賀県では「佐賀スポーツピラミッド構想(SSP構想)」を掲げ、佐賀を拠点としながら国内外で活躍するトップアスリートの養成を目指しています。意見交換では、校長のTan Teck Hock氏より「今後有意義な交流ができることを期待している」とコメントがあるなど、県とシンガポールスポーツスクールの交流深化に向け、スクール側の前向きな姿勢を伺うこともできました。

2019年のラグビーワールドカップ、2020年の東京オリンピック・パラリンピック、2021年のワールドマスターズゲームス関西といったスポーツゴールデンイヤーに向け日本国内の機運が高まる中、今後佐賀県とシンガポールスポーツスクールがどのような交流を行っていくのか、当事務所でも注目したいと思います。

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