鳥取県教育委員会の実施する「世界で学ぶ!高校生海外体験推進事業」において、2019年3月13日~15日の期間、鳥取県内の高校生10名がシンガポールを訪問しました。
本事業は、アジアにおける経済活動の拠点であるシンガポールに進出している国内・県内企業及び最先端技術施設等の視察をとおして、海外も視野に入れて将来の展望を描くことのできる高校生の育成を目的としています。
今回、クレアシンガポール事務所では、学生の皆さまとの意見交換、ブリーフィング及び現地の日系企業である郵船ロジスティックス訪問の同行支援を行いましたので、その様子をお伝えします。
クレアシンガポール事務所では、事務所を訪問いただいた方々に、来星の目的等に沿ったブリーフィングを行っています。今回は、初めてシンガポールを訪れた学生に対して、海外で働くことの具体的なイメージを持ってもらえるよう、当事務所が行っている活動の概要と、日本の自治体が海外でどのような活動を行っているかについてブリーフィングを行いました。
学生からは、「なぜ、シンガポールに事務所を構えているのか」「国際的な人材になる上で重要なことは何か」など、海外に進出することの意義や、自らの将来を見据えた質問が投げかけられ、活発な意見交換が行われました。
世界45の国と地域で物流事業を展開しており、シンガポールにも拠点を持つ同社では、それぞれの国、地域に適した形での展開を行っています。
国土の狭いシンガポールにおいて、企業が使用できる土地も必然的に制限されます。同社では、その限られた土地を最大限に活用するため、倉庫での入出庫業務の半分で「Autostore」というロボットストレージ技術を導入しています。
従来の倉庫は、荷物を置くスペースに加え、作業員が荷物を取りに行く動線も確保する必要がありました。「Autostore」は、格子状に組まれたグリッド内に格納された専用コンテナを、グリッド上面に配置された複数のロボットが、コンピューター制御で取りに行き、作業員の下へ搬送するシステムになっており、これまで必要だった動線部分や人では届かないような高いスペースも倉庫として活用することで、敷地面積を1/4まで削減することを可能にしています。
生徒達は、海外で導入されている最新技術に驚くと同時に、現地の事情に則した展開の重要性を感じていました。
グローバル化が進み、将来を担う学生1人1人に国際的な視点が求められる中、鳥取県教育委員会をはじめ、様々な自治体がグローバル人材の育成に努めています。クレアシンガポール事務所は、これからも自治体が行う様々な活動を支援してまいります。