2019年7月2日(火)、マリーナベイサンズにて開催された「2019中国地方観光情報説明会・商談会」に併せて広島県職員が来星し、現地の旅行会社等へ観光PRを行いました。
◆広島県の現状
2017年10月、広島・シンガポール間に直行便(シルクエアー)が就航しました。新規就航を受けてシンガポールから広島への観光客数は、2017年の4万人から2018年には7万7千人へと増加しましたが、今後も路線を維持し継続的に人の往来が見込めるよう、より多くの方に直行便を利用して訪れてほしいと考えています。
一方で、まだまだ広島は観光地としてのイメージが浸透していません。そこで、まずは現地旅行会社等に対して広島の旅行商品造成を働きかけることで、観光地としてのイメージ醸成やインターネット上の情報量増加を図るとともに、広島イン・アウトの利用には近隣県への周遊促進も欠かせないことから、共同プロモーションにも力を入れています。
【参考】昨年度は話題性による認知度向上を目指し、シンガポールの有名女優(ミシェル・チョン氏)主演の動画を制作・公開しています。
動画リンク:https://youtu.be/ZZkuJnNIVms
◆中国地方観光情報説明会・商談会に参加
中国地方からは、自治体や企業等併せて16団体がブースを構え、シンガポール側からは旅行会社やメディア等、計30社程度が参加しました。
説明会の冒頭では、それぞれの県の概要や季節のイベントの紹介、周遊ルートの提案、フリーパスや割引パスの紹介などがなされ、その後、商談会が始まりました。
広島県ブースでも、これから商品を企画しようとする旅行会社の担当者から、たくさんの質問が寄せられました。
(質問の一例)
・モデルコースを教えてほしい。滞在は何日間必要か。
・ムスリム向けのツアーを作りたいが、どこに連れて行けば良いか。
・宮島、原爆ドーム、尾道などが有名なのは調べて分かった。他にどんなものがあるのか。
・ツアーには体験モノを組み込みたい。できる場所を教えてほしい。
・スキーはどこでできるのか。スキー場へはどのくらい移動時間がかかるのか。
・教育旅行を企画したいが適した宿泊施設や訪問先はあるか。
・大久野島(うさぎ島として有名)のパンフレットを見たが、ここに行くにはどうしたら良いか。JRパスは使えるのか。
・セルフドライブはしやすいか。どこで借りることができるのか。
商談会は合計2時間半ありましたが、どのブースへもひっきりなしに旅行会社の担当者たちが訪問し、時間があっという間に過ぎました。東南アジアでは一週間程度まとまって旅行を計画する方も多い中、満足度を高めるには、県域をまたいで周遊するプランの提供は不可欠だと感じます。今回のように、複数の近隣自治体等から一度に情報が入手できる機会は、旅行会社及び自治体の双方にとって良い効果をもたらすことが期待されます。
説明会の翌日には引き続き、個別に旅行会社を訪問し意見交換を行いましたが、既に商品を造成している会社においても、例えば冬はスキーができることや果樹園で果物狩り以外にもジャム作り体験ができることなど、まだ知られていない観光コンテンツが多くありました。
広島県では、出張で得られた現地の生の声も参考に、引き続き、ホームページやFacebookなどを通じて、シンガポーリアンをはじめとする外国人観光客をより一層惹き付ける情報の発信に取り組むこととしています。
クレアシンガポール事務所としても、各種旅行博や関係者との交流を通じて、現地のニーズを把握し、自治体に発信できるよう努めてまいります。