2019(令和元)年10月19日から20日まで、シンガポールに日本の伝統芸能団体を招聘し公演を行いました。
クレアシンガポールでは、シンガポール人の日本文化への理解を深め、日本への興味・関心を高めることにより、訪日誘客等につなげることを目的として、日本の伝統芸能団体をシンガポールに招聘し、星日文化協会が主催する日本文化祭及びコミュニティセンター(日本の公民館に相当する施設)において公演を開催しています。
2016年度の博多券番、2017年度の高千穂夜神楽、2018年度の沖縄エイサーに続き、今年度は岩手県の伝統芸能「盛岡伝統さんさ踊り」の団体「三本柳さんさ踊り保存会」の12名を招聘しました。
本事業では、国際交流基金クアラルンプール事務所、岩手県、三本柳さんさ踊り保存会の皆さまの他、JR東日本シンガポール事務所が運営するJapan Rail Cafeに広報面で、シンガポールで和太鼓教室の運営やイベントコーディネートを行っている響屋(HIBIKIYA PTE. LTD.)に芸能団体招聘のコーディネート面でご協力いただきました。
10月19日に星日文化協会日本文化祭の演目の一つとして、盛岡伝統さんさ踊りの公演を行いました。躍動感の溢れるその踊りは、観客のシンガポール人を惹きつけました。また、ステージ上で演者によって行われた衣装等の説明に観客は熱心に聞き入っており、日本文化への関心の高さが伺えました。
10月20日にコミュニティセンターで公演とワークショップを行いました。当日、イベント会場は公演前からヒンドゥー教の祭り「ディーパ・バリ」に向けたイベントで賑わっていました。公演には立ち見を含め約250人の観客が集まりました。ワークショップには子どもを中心に大勢の観客が参加し、演者から振り付けの指導を受けました。最後には演奏に合わせて実際にステージで踊り、大いに盛り上がりました。
星日文化協会日本文化祭での公演は日本文化への関心が高い層が観客であるためある程度の良好な反応が期待できましたが、コミュニティセンターの公演では日本文化への関心が高い方々ばかりが観客とは限らないため、どのような反応があるか不透明でした。しかしながら、ふたを開けてみれば立ち見が出るほど好評であり、ワークショップにも大勢の方が参加しました。日本の伝統芸能というコンテンツの強さを感じさせるものでした。