2023年2月15日(水)、クレアシンガポール事務所は、ブルネイ大学(Universiti Brunei Darussalam)において、日本の地方自治セミナーを開催しました。
このセミナーは、ブルネイ大学の学生に日本に対する理解を深めるとともに、所員の英語能力の向上並びに国際的感覚を習得することを目的としたものです。
今回のセミナーにご協力いただいたブルネイ大学は、ブルネイの北部に位置する1985年創設の国立総合大学です。授業は英語で行われ、9つの学部と7つの研究機関が設けられており、約3,600名の学生が学んでいます。本セミナーには日本に留学予定または日本に関心のある学生(主に学部生)約50名、教授・講師約10名に参加いただきました。
1 シンガポール事務所職員によるプレゼンテーション
今回はブルネイ大学からの要望に基づき、「日本の文化・生活様式」「日本のムスリム」「日本の学生生活」に関して職員によるプレゼンテーションやパネルディスカッションを実施しました。当日は、次長によるクレアシンガポール事務所の事業説明の後、当事務所の所長補佐3名がテーマに基づき作成したプレゼン資料を用いて「Japanese Culture and Lifestyle」、「Muslim Community in Japan」、「Japanese Student Life -From Elementary school to Job hunting-」の3トピックについて英語でプレゼンテーションを行いました。日本に留学予定の学生も参加していることから、参加者は終始プレゼンに聞き入り、プレゼンターからの問いかけに対しても積極的に回答するなど双方向の交流も生まれ、非常に有意義な時間となりました。
2 ブルネイ大学教授とシンガポール事務所職員によるパネルディスカッション
プレゼンの後、休憩を挟んで30分のパネルディスカッションが行われました。パネルディスカッションでは、「プレゼンの内容以外に気を付けるべき日本のマナー」「日本の伝統舞踊を見るのにオススメの場所」「もっと他の学生に日本に興味を持ってもらうにはどうしたら良いか」といったプレゼン内容に関わるものやその他クレアの活動内容に関するものまで幅広い質問が学生から出され、当事務所職員はプレゼン資料や自らの知識と経験に基づき回答を行いました。
今回のセミナー実施を通じて、学生の皆様に日本の生活習慣や自治体のムスリム施策、日本の学生生活に必要な情報を得る機会を提供するとともに、各所長補佐にとっても、学生との交流を通じて派遣元の施策やブルネイの若者の日本に対するイメージや大学事情等を学ぶ貴重な機会となり、大変実り多い時間を過ごすことができました。
3 在ブルネイ日本国大使館訪問
今回のセミナー実施に合わせて、在ブルネイ日本国大使館を訪問しクレアの活動内容を説明しました。特に、ブルネイ国内の行政課題解決に資する当事務所の専門家派遣事業に興味を持っていただいたため、今後の事業の実施に向けて協力をお願いしました。
また、ブルネイの概況についてのブリーフィングをいただくとともに、日本の自治体からの視察が再開しているなど、日本の自治体とブルネイの交流についても情報共有いただきました。
大使館からは今後も継続的に連携したいという話があったため当事務所としても喜んで協力したい旨をお伝えし、大使館とクレアの連携強化に向けた有意義な訪問となりました。
4 今後の交流について
今回のセミナーについて、終了後には教授より好意的なフィードバックが寄せられ、所員としても実りある事業となりました。
シンガポール事務所ではこのような活動を通して、今後も日本の自治体の取組や魅力を発信するとともに、所管国とのより一層のネットワークの構築と強化に努めてまいります。