クレアシンガポール事務所は、フィリピンの地方公務員の研修機関である地方行政学院(LGA)との共催で、2018年1月30日にフィリピン・レイテ州タクロバンにおいてフィリピンの自治体職員約100名を対象にセミナーを開催しました。
テーマは「住民主体の観光促進と開発の在り方を考える」とし、日本及びフィリピンそれぞれの地域資源を活用した観光のあり方について講演及び意見交換を行いました。
セミナーには、フィリピンのサマール州、ソルソゴン州、バタネス州から3名の講師を、日本の自治体は島根県海士町、宮崎県綾町から2名の講師をお招きし、それぞれの講師が地域の取り組みに関して紹介し、参加者は熱心に耳を傾けていました。
また、講演後は、講師と参加者が5つのテーブルに分かれて、それぞれの知恵や経験を共有し意見交換を行う「Knowledge Café」を開催しました。これは、参加者が自らの自治体が抱える課題について、講師と車座になって意見交換を行うセッションであり、参加者と積極的に質問や意見を交わしました。特に日本の自治体の施策には多くの関心が寄せられ、今後の自治体間交流への希望も聞かれるなど充実した内容となりました。
また、翌日には2つのコースに分かれてサマール州のコミュニティツーリズムの現場も視察しました。地域住民の温かいもてなしや、地域の自然資源を活用した観光アクティビティを体験し、フィリピンにおける今後のコミュニティツーリズムの可能性を感じることができました。
今回のセミナーの成功をきっかけに、今後も両国間で地方行政に関する協力関係が継続していくことが期待されます。
(古谷所長補佐 山口市派遣)
(中澤所長補佐 群馬県派遣)
(上谷所長補佐 宮崎県派遣)