12月になると世界各地でクリスマスムードが漂い、日本も全国で多くのイベントが開催されます。それはここ、シンガポールでも同様で、この時期にはショッピングセンターや飲食店など、あらゆる場所でクリスマスを感じることができます。「シンガポールは南国だけど、本当にクリスマスを感じることができるの?」と思う方に、今回はシンガポールのクリスマス事情をご紹介します。
クリスマスといえば雪のイメージを持たれる方も多いと思いますが、実は常夏のシンガポールでも毎年タングリンモールという場所には雪が降り、訪れる人たちは空に舞う雪に歓声を挙げます。その雪の正体はフワフワの泡でできた人工雪ですが、クリスマスを感じることができます。どのような地域であってもニーズを捉え、発想ひとつで皆が楽しめるイベントを企画することの大切さを改めて感じさせられます。
シンガポールのクリスマスでは、メインストリートのオーチャードロードに光輝くイルミネーションは欠かせません。道路の奥まで続く幻想的なイルミネーションはコンセプトの色やデザインが毎年変わるため、今年は何が見れるかとワクワクさせられます。このイルミネーションはオーチャード・ロード・ビジネス協会が運営し、メインスポンサーを日立グループが担っており、スポンサーとしての支援活動は27年前から続いています。イルミネーションと併せて「HITACHI」の文字を見ることができるため、シンガポールに住む人や世界中から集まる観光客を、日本の企業が明るい気持ちにさせているのだと嬉しい気持ちになります。これだけ長い期間続けているため、シンガポールの多くの方がHITACHIを身近に感じているのではないでしょうか。毎年新しいものを考えること、良好な関係性を長年継続していくことの大切さなどをこのイルミネーションから感じることができます。今年は初めての試みとしてディズニーとも連携しており、今後もオーチャードロードの彩りがどのように変化するのか、今から目が離せません。
シンガポール事務所 所長補佐 佐藤