都市国家であるシンガポールでは、非常に発達した公共交通システムが国土全体に広がっており、安全・安心、そして便利でリーズナブルに国内を移動することができます。
シンガポールの代表的な交通機関であるMRT(マス・ラピッド・トランジット)は、東京都内の地下鉄のように国土内に張り巡らされており、運行本数も多く、乗り方もわかりやすく便利です。現在100以上の駅がありますが、今も新しい駅や路線が作り続けられており、シンガポール国民にとって欠かせない存在となっています。
また、シンガポールではバスも非常に発達しています。MRTよりも経路が複雑であったり、車内アナウンスがなかったりと少し不便なところもありますが、MRT以上にシンガポール国内を網羅しているため、目的地によっては直接アクセスすることが可能となっています。
両方の交通機関とも共通して、Ez-Linkカードという日本のSuicaやPASMOのようなICカードで利用することが可能で、何より特筆すべきは料金が非常に安いということです。Ez-Linkカードを使用した場合のバスとMRTの料金は、バスとMRTを乗り継いで国内の端から端まで移動しても、最大で日本円換算200円以下という驚愕の安さです。
この利便性から、アメリカの旅行サイトがまとめた公共交通機関システム世界都市ランキングでは、シンガポールがトップに選ばれています。なお2位はロンドンで、東京は正確な運行ダイヤなどが評価されて、7位にランクインしています。
現在も開発が続き、さらに便利になっていくシンガポールの公共交通システムに今後も注目していきます!
シンガポール事務所所長補佐 田名邉