海外に出かける際に一番気になるのは、やはりその国のお酒とタバコ事情だと思います。シンガポールは厳しいイメージがあると思いますが、実際はどうなのかを簡単に紹介します。
まずお酒については、現地で生活していてやはり高く感じます。アルコール度数に応じた税金が課されることが理由の一つだと思います。その中で、比較的お手頃なものが、シンガポール国内産のビールです。人気なのは「タイガービール」で、東南アジアを代表するビールです。価格は、コンビニで350ml缶ビール4SGD(約320円)、現地スーパーで2SGD(約160円)程度です。日本産のビールは6SGD(約480円)程度と税金に加えて輸送費もかかるため割高です。
また、シンガポールでは午後10時30分から午前7時まで、コンビニやスーパーマーケット等の公共の場での酒類の販売は禁止されています。レストランやバーなど特別に許可された場所以外での公共の場での飲酒も禁止されています。ホテルの部屋や家の中は公共の場ではないので、いつ飲んでも大丈夫ですが、重要なのは、午後10時30分になると、コンビニでもお酒が買えなくなるため買い忘れの注意が必要であるということです。
なお、コロナ禍である現在においては、店内飲食は5人以下に制限されており、ワクチン接種済であることが必要とされています。 更に、感染予防対策のひとつとして、アルコールの販売と消費を午後10時30分までに完全に終わらなければいけないというルールがあります。午後10時30分になると、飲んでいる途中でもグラスを回収されてしまいます。
次にタバコについてですが、国外からの持ち込みが厳しく制限されており、1本から課税されます(1箱8.5SGD、約680円)。また、IQOS等の過熱式タバコ、電子タバコは持ち込み・所持が禁止されているので注意が必要です。タバコは、コンビニでも購入することができ、銘柄により1箱10.6~14.8SGD(約848円~1,184円)程度です。陳列販売が禁止されており、タバコはレジの後ろの棚にしまわれているため、最初は戸惑うかもしれませんが、店員に声をかけると選ばせてくれます。基本的に屋内では喫煙禁止となっていますが、屋外では、あちこちに緑色の大きなゴミ箱が設置してあり、その上部が灰皿となっているため、日本よりも喫煙場所に困ることはありません。
様々なルールがあるシンガポールですが、お酒はフードコート(ホーカー)などで、ビールが安く飲めますし、屋外では日本よりも快適に喫煙できますので、お酒が好きな方も愛煙家の方も安心してシンガポールにお越しください!
※1SGD≒80円で換算
シンガポール事務所 所長補佐 田澤