2021年12月4日・5日の2日間、シンガポールマラソンが現地開催されました。2019年の開催時には5万人以上が参加したというアジア最大級のマラソン大会ですが、2020年は新型コロナウイルス感染症の影響でバーチャルマラソンにより開催されました。今回は、バーチャルマラソンとのハイブリッド形式での開催となり、10キロメートルと5キロメートルのほか、4人1組で各5キロメートルずつを走る駅伝の3カテゴリーで計4千人の現地参加枠が設けられました。
本大会では、ワクチンの接種が完了していること、または、シンガポール保健省が許可した医療機関などで陰性証明を取得していることが参加の条件とされ、スタート前からゴール後まで感染対策が講じられた大会運営となっていました。
例えば、参加者は抗原検査を各自で実施し、検査キットの写真を添付して結果を事前登録することが必要とされます。筆者は5キロメートルのカテゴリーで19時15分スタートの組に参加しましたが、前日の22時以降に検査結果を登録することが求められました。
ソーシャルディスタンスも確保されていて、スタートを待つ参加者は前後1メートルの間隔で3名ずつが横に並び、前の組との間隔を10秒ほど空けて順次スタートしていきます。スタートするまではマスクを着用することが求められ、ゴールするとすぐに新しいマスクが配布されるなど、マスクの着用についても徹底されていました。
現地報道によると、本大会は、パンデミック以降にシンガポールで開催されたランニングイベントでは最大規模のイベントだったということです。筆者にとっても久しぶりに大勢の人が集まって行われるイベントへの参加となりましたが、ソーシャルディスタンスを保ちながらも、参加者の熱気を肌で感じられるこうしたイベントは自然と気持ちが高まり、現地開催の良さを改めて認識することができました。こうして多くの参加者を惹きつけた本大会が今年はどのような形で開催されるのか、今から楽しみでなりません。
シンガポール事務所 所長補佐 大関