コロナ禍で在宅勤務が続き、気軽な運動でストレス発散がしたい…と思われる方にシンガポールでおススメしたいのが、一人から気軽にできるサイクリングです。
年末年始にかけて寒さが一段と厳しさを増す日本と異なり、シンガポールは一年中夏のような気候。雨の多い季節があったり日中急な雷雨に見舞われたりすることがあるものの、年間を通し昼夜を問わず屋外の運動が行える環境です。
特にサイクリングに適していると思われるのは、日中の暑さが和らぐ夜間。マリーナベイサンズを始めとする都会的な夜景や対岸のマレーシア領やインドネシア領の島々の灯りを横目に風を切って走るのは気分爽快!シンガポール名物のホーカーセンターも夜遅くまで営業しているところが多いので、途中で食事や休憩をはさみつつシンガポールの風景を堪能できます。
さてどこを走るか…ですが、そこはガーデンシティの名のとおり至る所に遊歩道が整備されているシンガポール、選択肢は豊富です。その中でも特に注目いただきたいのがPCN(Park Connector Network)。National Parks Board(シンガポール国立公園局)が整備している、主要な公園を結ぶ歩行者及び自転車向けの緑道です。その総延長はなんと300Km超に上ります。同局の公式ウェブサイトでは各ルートのマップや地域ごとの特色が示してあり、その日の気分に合わせて選択するのも一興です。
さらに、公共交通機関が発達しているシンガポールではMRT(地下鉄)やバスを利用する際に一定サイズ以下の折り畳み自転車を持ち込むことができるほか、タクシーや配車アプリの利用料金も日本と比較すると安いので、自転車を伴う移動も容易です。自転車で目的地に向かいそこから公共交通機関を使って帰宅するという使い方もでき、柔軟なルート設定が可能です。
なお筆者は自転車を持っていないので、サイクリングに行く際は基本的にシェアサイクルを利用しています。SGバイクをはじめとするシェアサイクルは貸出・返却場所が街中の至る場所にあり、専用のアプリをインストールしておけばいつでも手軽に自転車の利用・返却ができて便利です。ただし時間帯によっては利用可能な自転車を見つけることが困難な場合もあります。また故障やパンクを起こしている自転車もあるので、利用前に状態をしっかり確認することが重要です。
シンガポールでの自転車利用に関する注意事項はLand Transport Authority(シンガポール陸上交通省)のウェブサイト等に掲載されていますので、シンガポールにお越しの際は、最新のルールを確認しつつ快適なサイクリングをお楽しみください!
シンガポール事務所 所長補佐 山田