筆者の娘(3歳)、息子(2歳)が通うシンガポールの幼稚園について簡単に紹介します。
まず、シンガポールの幼稚園ですが、日系幼稚園、ローカル系幼稚園、インター系幼稚園と大きく3つに分けることができます。日系幼稚園は日本語を主な言語として保育を行う幼稚園、ローカル系幼稚園は英語・中国語を中心に保育を行う幼稚園、インター系幼稚園はインターナショナルスクール付属の幼稚園でほとんどが英語で保育を行う幼稚園になります。筆者の子供達は日本人園長が経営する幼稚園に通っていますが、園長先生以外は英語または中国語を話す先生なので、日系とローカル系の中間のような幼稚園になります。
幼稚園では、様々なイベントが用意されています。旧暦の8月15日にあたる中秋節(東アジアの伝統的な行事の一つで、日本の十五夜の由来とされる)の際は、月餅という中国のお菓子作りを体験しました。また、ハロウィンの仮装やクリスマスイベントはもちろんですが、National Day(独立記念日)の日は「赤と白」のシンガポールの国旗の色の洋服が、ディパバリというヒンズー教のお祭りの日はヒンズー教の民族衣装が、旧正月の日は中国の伝統衣装がドレスコードに指定されており、子供はもちろん親も衣装選びを楽しみつつ、海外の文化に触れることができています。
日本語を話す先生が園長先生しかいないため、英語も中国語も分からない子供達はこの幼稚園で大丈夫なのだろうか?と筆者は心配していましたが、外遊びや工作など、色々なことを体験してとても楽しいようです。また、児童の多くは日本人で、子供同士は日本語で話しており、友達もたくさんできているようです。
シンガポール入国当初、英語で声をかけられると固まり、怖がって顔を隠していた子供達が、この幼稚園に通ったことで英語も少し覚え、コンドミニアムのスタッフや住民に自分から「Hello!」「Good morning!」と元気よく声をかけるようになり、大きな成長を感じています。
娘からは「No パパ!」、息子からは「パパ、sit down!!」と毎日のように注意される筆者の英語力を子供達が越えていく日もそう遠くないかもしれません。
シンガポール事務所 所長補佐 久原