シンガポールは、今から57年前にあたる1965年の8月9日に、マレーシア連邦から脱退し、シンガポール共和国として独立しました。
この8月9日は、シンガポールの独立記念日「ナショナルデー」です。
ナショナルデーには、毎年、テーマが定められており、今年のテーマは「Stronger Together, Majulah」でした。
シンガポール国歌にもあるマレー語の「Majulah」とは、「進む」という意味であり、多民族国家のシンガポールが多様性の中でも国民が団結し、課題に対して乗り越えていくことで、シンガポールの未来をより良くしていくという決意が込められています。
リー・シェンロン首相は、このナショナルデーにおけるスピーチの中で「Covid-19はシンガポールの最後の危機にはなりません。この先には、さらなる嵐と激動が待ち受けています。しかし、恐れる必要はありません。私たちが団結し、決意を固める限り、私たちは国の平和と安全を維持し、より繁栄した経済を構築し、誇りに思うことができる包括的な社会を、今後何年にもわたって築き上げることができます。」と、このテーマに沿ったメッセージを発信していました。
コロナ禍の影響もあり、近年は縮小開催や中止を余儀なくされていましたが、今年は3年ぶりのフルスケールでの開催ということもあり、国歌斉唱や軍隊関連のエキシビション、上空にはシンガポール国旗を掲げたヘリコプターの飛行や花火といった様々なイベントが催されるなど、今年のナショナルデーは大盛況でした。
シンガポール事務所 所長補佐 井藤