2022年11月20日から12月18日にかけてカタールで開催されたFIFAワールドカップにおいて、日本代表チームは優勝候補のドイツとスペインを逆転勝ちで撃破、2大会連続となるベスト16進出を達成し、シンガポール各メディアは今大会における日本代表チームの快進撃を連日大きく取り上げました。
こうした日本サッカーの東南アジアでの現在の立ち位置について、筆者は「東南アジアでのJリーグ浸透」が一つのカギではないかと推察しています。
代表的な例として、2017年にタイ代表のスター選手チャナティップ選手が北海道コンサドーレ札幌に加入しました。(注:同選手は2022年に川崎フロンターレに移籍)。チャナティップ選手の加入以来、毎年のようにタイ出身選手がJリーグで活躍するようになっています。
このほか、ベトナム南部ビンズン省では川崎フロンターレがスポンサーでもある東急グループと連携して、現地の子どもたちを対象としたサッカースクールを開校するなど、東南アジアをターゲットに日本サッカーの浸透度を高めるための取組を展開しています。
東南アジアにおいてサッカーは人気コンテンツであり、日本サッカーのプレゼンスは高くなっています。筆者としては、日本の自治体が東南アジアにアプローチする際の有力なチャンネルとして、日本サッカーのブランド力をもっと活用できるのではないかと期待しています。
シンガポール事務所 所長補佐 白石