海外経済セミナーをハイブリッド形式で開催!

 2022年10月14日(金)、クレアシンガポール事務所は本部経済交流課と共催で、海外経済セミナーを開催しました。今年度は、2部構成での開催とし、第1部は「シンガポールのスタートアップ」について、シンガポール企業庁の職員から、世界的に評価の高いシンガポールのスタートアップ支援の取り組みについてご紹介いただき、第2部は「東南アジアにおける自治体の販路開拓」について、ASEANの市場概況や、実店舗やECサイトを通じて海外販路開拓のポイント等について有識者の講演を行うほか、実際に展開されている自治体の事例紹介を行いました。また、2019年以来となる東京での現地開催とオンライン開催を組み合わせたハイブリッド方式で実施し、現地では、講師や来場者同士の質問、意見交換を行い、ネットワークづくりにご活用いただきました。

 <プログラム>

<第1部>「シンガポールのスタートアップ」
11:00~11:05 開会挨拶
(一財)自治体国際化協会 南光院常務理事
11:05~12:05 講演「An introduction to Singapore Startup Ecosystem」
シンガポール企業庁 東京事務所 Regional Director
Fabian Tan 様
12:05~12:15 名刺交換会
<第2部>「東南アジアにおける自治体の販路開拓」
13:00~13:45 講演「ポストコロナに向けた、地方自治体からみた東南アジア市場の意義」
Kroll Associates(S)Pte. Ltd. Senior Vice President 
川端 隆史 様
13:45~14:15 講演「日本食卸売業から見たシンガポール市場」
Imei (Exim) Pte. Ltd. General Manager 
松崎 秀一 様
14:15~14:35 講演「長野県産農畜産物の輸出促進に向けた取組」
長野県農政部農業政策課農産物マーケティング室 室長 
村山 一善 様
14:45~14:50 現地中継「Food Japan 2022」
14:50~15:20 講演「自治体主導企画の越境EC進出パターンと事例」
ジェイグラブ(株) 取締役 越境ECコンサルタント 
横川 広幸 様
15:20~15:50 講演「【越境ECの始め方】Shopeeを通じて東南アジアマーケットへ販路拡大!最新の売れ筋商品や具体的事例をご紹介」
ショッピージャパン(株) 日本越境ECチーム
アシスタントマネージャー 
安井 裕太郎 様
15:50~16:35 講演「海外事業戦略と日本産品拡大」
(株)パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス
執行役員 海外事業MDサポート本部 本部長 
渡辺 和博 様
16:35~16:40 閉会挨拶
(一財)自治体国際化協会シンガポール事務所 櫻井所長
16:40~17:00 名刺交換会

 第1部は「シンガポールのスタートアップ」をテーマに、シンガポール企業庁東京事務所のFabian Tan様からシンガポールのスタートアップ・エコシステムについてご紹介いただきました。受講者からは、「最新の話を当事者から聞けたことが収穫であった」「シンガポールの産業支援、連携についての現状に加え、今後の取り組みについての熱意が伝わった」などのご意見をいただきました。

 第2部は「東南アジアにおける自治体の販路開拓」をテーマに、6名の講師にご登壇いただくとともに、シンガポールで開催していた「Food Japan 2022」の現地中継を実施しました。
 第2部前半は、シンガポールから招聘したKroll Associates(S)Pte. Ltd.の川端様からASEANの市場概況について、Imei (Exim) Pte. Ltd.の松崎様から日本食卸売業から見た海外販路開拓についてお話いただきました。また、自治体の取組事例として長野県の村山様から県産農畜産物の輸出促進に向けた取組についてご紹介いただきました。
 第2部後半の冒頭は、「Food Japan 2022」の雰囲気を放映した他、実行委員会である西田様からイベントの概要についてお話いただくだけでなく、実際にイベントに出展された山口県の畠田様にインタビューを行いました。続いて、越境ECの専門家として活動されるジェイグラブの横川様と東南アジア最大のEコマース・プラットフォームであるShopeeを運営するショッピージャパンの安井様からECを活用した海外販路開拓についてご講演いただきました。最後に、ドン・キホーテを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの渡辺様から実店舗における日本産品の販路拡大について講演いただきました。
 また、第2部の講演後、会場では名刺交換会と題して、講師への個別質問や今後の相談、参加者同士での情報交換の場を設けたところ、長丁場のセミナー後にもかかわらず、多くの方が活発な議論を交わすとともに、講師や他自治体との新たなネットワークを作っておられました。

 セミナーには、現地、オンライン併せて第1部、第2部延べ約240名の自治体職員の方々にご参加いただきましたが、 セミナー後に実施したアンケートでは「シンガポールへの輸出ルートの現状についてと、価格イメージについて参考になった」、「自治体の取り組み事例が参考になった」「販売のプロの視点で海外マーケットの状況を知ることができ、今後の販売ルートの構築の参考 になった」など、多くの方々から「大変参考になった」というご意見をいただきました。
 また、「輸出入の実務者」や「海外展開されている会社や商社など貿易に携わる現場の方」の講演を聞いてみたいといったご意見もいただきました。現地に駐在しているメリットを最大限に活かし、当セミナーを含め様々な機会を模索しつつ、自治体の皆様のニーズにあった東南アジアの情報を発信してまいりますので、ご活用いただければ幸いです。

 

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