2016年6月23日(木)~26日(日)までの4日間、タイ・バンコクで日本政府観光局(JNTO)主催のFITトラベルフェアが行われました。ショッピングモール「Central Plaza Grand Rama 9」が会場となり、日本からは自治体や旅行会社など計12団体、タイからも旅行会社が計16団体参加をしました。平日である初日から多くの来場者が詰めかけ、会場は通り抜けが困難になるほどで、熱気に包まれた4日間となりました。
クレアシンガポール事務所も、6月25日(土)~26日(日)の2日間、JNTOブースに立ち、日本の観光情報をタイの消費者向けにアピールしました。
来場者からの問い合わせが多かったのは、北海道、東京、飛騨高山(白川郷)、大阪、京都、河口湖(富士山)であり、ゴールデンルート沿いの場所に関心が高い印象を受けました。一方、東京近郊で1~2日で周れる場所ということで、群馬県(富岡製糸場)や栃木県(日光江戸村)の名前を出す方もいらっしゃいました。また、桜や紅葉の時期、日本の気候、JRレールパスの適用範囲や購入方法、国内の交通手段などについても多く問い合わせがありました。さらに、既に日程や場所を含めた、具体的な旅行計画が決まっている方も多く、「〇月〇日から〇〇に行くが、紅葉は見られるか?花火は見られるか?」や「〇〇、△△、■■、××に行くが、どう移動すると効果的か?」などといった個別相談もありました。中には非常に的を絞った質問をされる方もいて、私たちクレア職員が答えに窮するような場面にも遭遇しました。例えば、「愛知県新城市の『長篠合戦のぼりまつり』はいつ開催されるのか?」や「猫島の通称で呼ばれている香川県の男木島への行き方は?」、「東京都内で行われる花火大会の日程はどこで見れるのか?」などであり、その場でスマートフォンを片手に調べながら応対しました。
タイ人のFIT旅行客もリピーターが増えているようで、ゴールデンルート以外に依然として関心がありながらも、それ以外の場所に足を延ばす方も増えていることを実感しました。
メインステージでも、日本武術の紹介や日本行き航空券の当たるゲーム大会などのイベントが行われていました。写真は、タイの有名俳優が九州を旅行した時の体験談を語っている様子です。彼ら自身の人気と相まって、ステージに近づくのが困難なほどの混雑ぶりでした。
「2013年のビザ免除等によりFIT旅行者が増加している。」「東南アジア各国で行われている旅行フェアの中でも、タイのものは来場者が多く、熱狂的である。」と言われていますが、来場者数や問い合わせ内容からも、そのとおりであると改めて実感をしました。来場者の方はまずパンフレットを手に取られていきますが、やはりタイ語版のものや表紙が美しい風景のものを手にする方が多かったように感じました。また、今回「関西」「東北」「九州」といった広域自治体名を出される方、数は少ないものの、ドライブで周ることを想定されている方もいらっしゃいました。
各自治体が観光プロモーションに取り組まれていると思いますが、このような旅行博への参加を通じて、今後のプロモーションの方向性やあり方について学ぶところも多いと考えます。
なお、8月19日(金)~21日(日)にはシンガポールにおける一大旅行博である「Travel Revolution」が開催されます。