2018年2月7日(水)から11日(日)にかけて行われたタイでの旅行博「Thai International Travel Fair #22(第22回TITF)」に岡山県が出展し、クレアシンガポールではブース従事の活動支援を行いましたので、その様子をご報告します。
この旅行博には岡山県のほか、多くの自治体や関係機関がブースを出展しておりますが、各ブースとも自慢の観光地や名物などをアピールしておりました。岡山県では、なんといっても三大名園の1つである後楽園が有名な観光地ですが、今回は後楽園や岡山城だけでなく、まだタイでは知名度の低い藤の花が有名な藤公園の写真をブースの壁に使い、花の美しさもアピールしました。やはり、美しい風景の写真がブース内に大きく飾られていると、壁にあるというのはインパクトが大きく、多くの来場者からこの写真の景色はどこに行けば見えるのかという質問が寄せられ、新たな魅力の発信には一定の効果が感じられました。
来場者に岡山県のFacebookに登録し、いいね!をしていただくことで、「桃太郎のマスコットのキーホルダー」、「マスキングテープ」、「桃太郎が描かれた飴」のいずれかをプレゼントする企画を実施したところ、多くの来場者がFacebookを登録しておりました。ノベルティグッズは、圧倒的にキーホルダーが人気で、女性だけでなく男性もパンフレットとあわせてうれしそうに持って帰っていました。マスキングテープもカラフルで人気がありそうなものでしたが、どう使うかが認知されておらず、その説明を始める前にキーホルダーが選ばれていました。実際にマスキングテープを使って綺麗に飾られた瓶などを見せることで、興味を持ってもらえたのかもしれません。
最近人気のある体験型観光ですが、岡山でもフルーツ狩りや倉敷川での川舟流し、岡山城での着付け体験など、多くのものが用意されています。
今回のブース出展ではそれらの紹介だけでなく、岡山マラソンを紹介し、参加を呼び掛けていました。岡山マラソンは2015年から毎年11月に行われており、沿道の美しい景色だけでなく、レース中に出される岡山の名物の食べ物の豊富さも特筆すべきものです。例えば、スポーツきびだんご(塩味のきびだんご)、黄ニラ餃子(黄ニラのシェア全国No.1)、さらにはラーメン(岡山の有名店も参加)など、走ることよりもこちらが目当ての参加者もいるのではと思えるほどの充実ぶりです。岡山県では、このように岡山の名物を食べつつ、美しい景色を眺めることができる岡山マラソンは最高の体験型観光とも言えることから、ぜひそれをタイでアピールしようと考えたわけです。今回の決め台詞は、「岡山マラソンに参加して、タイ人第1号になりませんか!」です。まだタイ人は岡山マラソンに誰も参加していないようで、今なら第1号ですよ、と積極的に伝えていました。2017年11月から12月にかけて、タイで人気のロックバンドのボーカルがタイ縦断チャリティマラソンを行い、空前のマラソンブームとなっているようで、興味をもってくれる来場者も多数おり、パンフレットは早い段階でなくなっていました。
今回の旅行博では、藤公園や岡山マラソンなど新たな魅力を発信されておりましたが、これらを継続的に行うことで、タイの方にも浸透していくと思いますので、今後もいろいろなアイディアを試しながら、アピールを続けていくことが期待されます。
特に、今年の11月の岡山マラソンには、タイ人が複数名参加していれば、今回に旅行博出展は大成功と言えます。
(藤田所長補佐 岡山県派遣)