2019年9月18日(水)にタイ・バンコクにおいて福島県主催による「ダイヤモンドルート」のセミナー・商談会が開催されました。シンガポール事務所では、当該セミナー・商談会に参加した栃木県の活動の支援を行いました。
1 「ダイヤモンドルート」とは
「ダイヤモンドルート」は、2016年に福島県が立ち上げた、東京―栃木・茨城・福島を結ぶ広域周遊ルートです。2011年の震災以前、福島県には中国・韓国と言った東アジアを中に年間約9万人の観光客が訪れていましたが、震災後にその数は激減しました。観光客を取り戻すため、福島県は年間1000万人以上が訪れる東京からの誘客を目指しました。調査・分析の結果、福島県単独でのプロモーションよりも隣県の栃木県、茨城県との連携が効果的と判断し、東京―栃木・茨城・福島を周遊するダイヤモンドルートを設定しました。マーケティングでは大手IT企業やマーケティングの専門家と連携して対象国の選定・対象国の嗜好の調査、PR動画の制作等を行っています。PR動画は外国人から好評で、2019年度版のPR動画は公開から3週間で2300万回以上再生されるなど、世界中から注目を集めています。
2 セミナー・商談会
今回のセミナー・商談会はバンコク市内のホテルで開催されました。日本側からは福島県、栃木県、茨城県、東京都等の自治体及び各都県内の事業者計30団体が、タイ側からは現地旅行業者72社約110名が参加しました。
2019年10月30日から仙台空港-バンコク・スワンナプーム国際空港線が就航し、週3往復での運行が予定されています。ダイヤモンドルートの1都3県は東京イン仙台アウト・仙台イン東京アウトの場合の周遊に適しており、今回活動を支援した栃木県のブースでは福島県や茨城県から栃木県へ入った場合の観光地・宿泊先について現地旅行業者から質問が寄せられていました。
仙台空港-バンコク・スワンナプーム国際空港線就航により、1都3県への更なるインバウンド増加が期待されます。