2017年7月9日(日)に、インドネシア・スラバヤで「第15回スラバヤよさこい祭り」が在スラバヤ日本国総領事館、スラバヤ市、高知市の共催により開かれました。
2017年は高知市とスラバヤ市との姉妹都市提携20周年に当たり、これを記念するため、岡崎高知市長、高木高知市議会議長、西山姉妹都市委員会委員長をはじめとする高知市民親善訪問団約50人がスラバヤを訪問しました。当日は、インドネシア側が子供10チーム、大人20チームの計30チームで約600名が参加し、会場となったスラバヤ市役所広場中に鳴子が響き渡り、約2,500人の来場者を魅了する盛大なイベントとなりました。さらに、フィナーレには踊り子全員が総踊りでよさこい祭りの最後を飾りました。
【参考】スラバヤよさこい祭りのあゆみ
スラバヤよさこい祭りは、2003年の「日本・ASEAN交流年」記念事業として、高知市とスラバヤ市の姉妹都市交流を基に、同年9月、第1回を実施、以降、毎年、スラバヤ市民の年中行事として開催されてきました。
2006年より、日本とインドネシアの文化交流を一層発展させるために、スラバヤの伝統芸能レモ踊りを盛り込んだ「文化交流芸術祭」が開催され、スラバヤよさこい祭りは同芸術祭の一環として行われるようになりました。
スラバヤ市、高知市、在スラバヤ日本国総領事館は、「市民参加型」の文化交流を通じて、スラバヤ市民に日本のお祭りを実際に体験してもらい、日本に対する親近感を醸成することを目的として、チームごとに創作した「よさこい踊り」を競うコンテスト形式の大会を開催して今年で15年目となります。
スラバヤ市内には多くのよさこいチームがあり、それぞれ指導者もおり、十分に準備されていました。踊りを披露した後の表情や、審査結果に一喜一憂する様は、スラバヤにしっかりと「よさこい文化」が根付いていることを感じさせ、まさしく、よさこい祭りが両市の友好関係の象徴となっています。
また、7月9日の夜には、スラバヤ市主催で、姉妹都市提携20周年記念祝賀会が催され、冒頭、スラバヤ市長からは、この間の両市の発展、今後も様々な分野でより一層連携を強化していきたいとの挨拶がありました。
こうした両市の長年に渡る文化交流、友好関係は姉妹都市の優良事例の一つといえます。
高知市は1997年にスラバヤ市と姉妹都市提携を行い、翌1998年より継続してスラバヤ市出身の国際交流員(CIR)を活用しており、現在高知市で勤務するCIRが5代目になります。4名の元JET参加者のうち、1名はJETプログラムの任期終了後も引き続いて日本で活躍をされていますが、他の3名は、現地の高校で日本語教師を勤めたり、日本語教室で言語や文化について教えたりするなど、引き続き日本と母国との架け橋として活躍しています。スラバヤよさこい祭りでも元JET参加者が審査員として参加するとともに、よさこいチームの指導に当たったり、高知市のPRを行ったりしています。
前述の姉妹都市提携20周年記念祝賀会には高知市で活躍した元JET-CIR3名も招待されました。また、会のフィナーレでは、出席者全員でよさこい踊りを踊りましたが、そこで元CIRがスラバヤ市長に踊り方を教えて、一緒に踊るなどしていました。
高知市とスラバヤ市は非常に良好な姉妹都市交流を続けており、その架け橋として元JET-CIRが非常に重要な役割を担っています。改めてJET参加者が日本の地域に深く関わった貴重な知日・新日派であり、地域の国際化に必要不可欠な人材であることが確認できました。