京都府の山下晃正副知事が、8月25日(金)~27日(日)の日程で、シンガポール髙島屋で開催された「Kyoto Fair 2017」のオープニングセレモニー出席、並びに企業及びホテル誘致のため、来星しました。
京都府は、京都市内のほか南部地域に「けいはんな学研都市」を有し、産学官で連携を図りながらR&Dやスマートシティ実証実験などに取り組んでいることもあり、副知事来星の機会に、学術研究拠点ワン・ノースの取組みや協力の可能性についても調査を行いました。
クレアシンガポール事務所はアポイントメント取付け、同行支援のほか、イベント広報に協力しました。以下、主な訪問先概要について報告します。
(1)イベント概要
シンガポール高島屋において、8月24日(木)から9月3日(日)の11日間、京都府に特化した物産・観光展「Kyoto Fair 2017」が開催されました。主催は、京都府及び公益社団法人京都府物産協会。京都から20店を超える老舗が出展し、お茶、日本酒、和菓子、漬物、七味、京都牛、工芸品など様々な分野の逸品が展示即売されました。
(2)オープニングセレモニーと舞妓・芸妓パフォーマンス
8月26日(土)には、山下京都府副知事がオープニングセレモニーに出席され、スピーチを行いました。オープニングセレモニーでは、昨年2月の同様のイベントにおいて好評を博した舞妓と芸妓による舞が披露され、多くのシンガポーリアンや観光客を魅了していました。来場者は、舞妓と芸妓の違いについての説明にも興味深く耳を傾けていました。引き続いて、「お座敷遊び」も披露され、実際にシンガポール人の観客も参加して行われるなど、会場は熱気に包まれました。
理化学研究所シンガポール事務所は、科学技術の分野における日本とシンガポールの架け橋になることを目的として2006年4月にシンガポールのバイオポリスに設置されました。理化学研究所初の海外事務所であり、シンガポールだけでなく、東南アジア諸国を所管地域として、科学技術の分野における研究交流や情報収集を行っています。
同事務所のあるバイオポリスは、学術研究拠点ワン・ノースに位置している生物科学分野における総合的研究施設であり、教育省やシンガポール国立大学に隣接したロケーションに、多数の公的研究機関や民間企業が入居しています。
また、バイオ関係の研究所にとって必須の実験装置、診断装置、会議施設など様々なサービスを提供しており、研究者のためのレストラン、ジムなども完備しています。現在、整備計画の第5期まで完了し、計13棟、のべ床面積約34万1,000平方メートルの敷地に、20以上の企業研究所、15の国の研究機関が入居し、2,000名を超える研究者が活動しています。
ちなみに、バイオポリスの建築デザイナーは、日本の新国立競技場のデザインを当初担当したザハ・ハディッド氏です。
なお、京都府は、2016年5月24日に理化学研究所及び公益財団法人国際高等研究所と、連携・協力に関する基本協定の締結を行いました。本協定は、三者が相互の研究開発や人材等の資源を活かし、連携・協力することによって、科学技術イノベーションの創出等を促進し、我が国の学術及び科学技術の振興とその成果の社会への還元等に資することを目的としています。
(1)京都府では、映画制作・編集・配信等の技術開発や、コンテンツ系ベンチャーの育成支援、国際交流、観光振興、人材育成等の機能をあわせ持つ一大メディア産業拠点を形成する「京都クロスメディアパーク構想」を進めています。シンガポールも当該分野の政策に力を入れているため、今回有意義な意見交換ができたようです。
(2)日本を代表する観光地の一つである京都では、宿泊施設の不足が深刻な問題となっており、新たな宿泊施設の誘致を進めています。国外からの上質なホテルの進出により、京都全体の外国人観光客のおもてなしの向上につながることが期待されます。
今回、当事務所は、京都府副知事の同行支援と訪問先のアポイントメント取得のほか、当地でのメディア広報に協力いたしました。在シンガポール日本国大使館と連携することにより、合わせて30社以上の現地及び日系のメディアに情報を発信しています。
事前に依頼をいただけましたら、プレスリリースを流すことが可能です。できるだけ余裕をもって、和文及び英文の資料を御準備ください。