1 秋田県知事がタイ・バンコクを訪問
11月9日(木)から12日(日)にかけて、佐竹敬久秋田県知事がタイ・バンコクを訪問されました。秋田県とタイは平成22年度から民間金融機関を中心に交流が始まり、平成24年度以降は、同金融機関のネットワークを活用した商談会や企業交流会を実施しています。平成26年度には秋田県東南アジア経済・観光交流連絡デスクをバンコクに開設したほか、秋田・タイ王国友好協会が設立されました。また、平成27年度にはタイ秋田県関連企業支援ネットワークが設立されるなど、官民幅広く交流が行われております。今回は、教育旅行を含む観光誘客、秋田牛をはじめとした農林水産物の輸出促進のほか、スポーツ交流の推進など、これまでの交流の拡大を目指して佐竹知事がトップセールスを行ったものであり、当事務所もこの活動を支援しました。
2 ますます深まるタイと秋田県の相互交流
今回の訪問では、今後の交流の拡大に向けてタイ国政府との間に2つの合意がありました。
一つ目は、観光庁と締結された「秋田県とタイ国政府観光庁の交流拡大の推進のための業務協力に係る趣意書」です。締結は、佐渡島 志郎 在タイ日本国大使の立ち合いのもと行われました。佐渡島大使からは、「秋田県はタイにおいて非常に発信力のある県であり、ゴールデンルートに続く観光スポットとして、引き続き、さらに交流を深
めていただきたい。」とのあいさつがありました。また、佐竹知事のあいさつの中では、「交流は一方通行ではなく、双方にとってプラスになることが大切。」との話があったほか、観光庁のサンティ・チュンディントラ副総裁からは、秋田県立南高校の生徒がタイで学生間交流を行うことを例に挙げて、「さらに交流を深めていきたい。」とのあいさつがあり、両県・国からは相互交流への高い期待が感じられました。
二つ目は、スポーツ庁との間に締結した「スポーツ交流に関する基本合意書」です。この合意に基づき、今後は2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、既に決定しているバドミントン以外にも、タイの代表チームの合宿誘致を行っていくほか、夏のスポーツだけではなく、ウィンタースポーツでの交流も推進していくそうです。
3 タイで秋田牛を売り込む!
11月11日(土)に秋田牛を使ったメニューを提供しているサイアムアットサイアムデザインホテルで、タイのメディア及びレストラン関係者を対象に秋田牛のプロモーション試食会がありました。当日は約50名の来場者があり、ホテルシェフが調理した創作料理と秋田の日本酒に舌鼓を打ちました。試食会では、新規の取引希望の声が出るなど秋田牛は高い評価を得ていました。秋田県ではこのほかにタイのレストラン8店舗で秋田牛を使った焼肉などのメニューを提供する「秋田牛フェア」を実施しており、秋田牛の認知度向上に取り組んでいます。
今回の知事の訪問によりタイでの秋田県の知名度がますます高まり、今後、多くの方が秋田県を訪れるとともに、スポーツや教育を通した幅広い世代による相互交流が活発になることが期待されます。