青々とした芝に降り注ぐ太陽。常夏のシンガポールで毎週末のようにナイスショット!…とはなかなかいきません。今回は懐に厳しいシンガポールのゴルフ事情をお伝えします。
国土面積が東京23区より少し広い程度のシンガポールには、会員制クラブが12ヶ所とパブリックコースが1ヶ所あります。誰でも利用できるパブリックコースがほとんどないのが大きな特徴です。
会員制クラブを利用するための会員権の価格や名義変更料は日本と比べても高額で、その上外国人の会員権はシンガポール人よりも割高に設定されています。
また、会員権取得後も8千円~1万4千円程度の月会費が必要になります。
※参考までに、先日引退を表明した宮里藍選手が2010年2月に優勝した米女子ツアー・HSBC女子チャンピオンズが開催されたタナ・メラ・カントリー・クラブの会員権価格(外国人用)は約400万円、月会費は約1万4千円です。
パブリックコースであれば比較的リーズナブルにプレーできるかと言うと、決してそうではありません。シンガポール唯一のパブリックコースであるマリーナベイ・ゴルフコースは、マリーナ・ベイ・サンズに近い超一等地に立地しており、平日でも約1万2千円、週末は約2万円と、これまたかなり値が張ります。
では何とかお小遣いのやり繰りで南国ゴルフを楽しむ方法はないのでしょうか。
方法は大きく2つあります。
料金は各クラブでまちまちですが、ごく一部のクラブでは平日は約7千円、週末は約1万円でプレーできます。
ただしこの方法は、会員との人脈づくりから始めなければならない上、行きたいときに行きたい人と行きたいゴルフ場でプレーできないのが難点です。
シンガポールで会員権を保有することがままならないゴルファーの多くは、隣国のマレーシア(ジョホール州)やインドネシア(バタム島やビンタン島)に出向くことになります。
移動時間(片道)は、マレーシア(ジョホール州)が車で約1時間、インドネシア(バタム島やビンタン島)がフェリーと車で約2時間といったところで、往復送迎付きのゴルフパックを用意している旅行会社も数多くあります。
肝心のプレー料金については、特にマレーシア(ジョホール州)では平日でも週末でも約5千円からと、移動と出入国手続きの手間を考慮しても魅力的な価格設定となっています。
さて、この度当地で初めてゴルフのお誘いをいただきました。スターヒル・ゴルフ&カントリークラブ(マレーシア(ジョホール州))での南国ゴルフデビュー戦は、果たして日頃の仕事のリフレッシュになるでしょうか。
(シンガポール事務所所長補佐 上玉利)