1.盛り上がる日本関連イベント
2017年の訪日外国人数は、統計開始以来過去最多となる2,870万人(前年比約11.9%増)となり、シンガポール事務所が所管するASEAN及びインドからの訪日客数も年々増加しています。そのような訪日ブームが続く中、各国では、日本に関連した様々なイベントが開催され、多くの来場者を楽しませるとともに、日本への関心を高めてもらうきっかけの一つとなっています。こうしたイベントは、旅行博や物産展とは違った切り口で、地域の魅力をPRする場として大変有効です。今回は、その中から主なイベントを紹介します。
(1)シンガポール日本人会夏祭り
夏まつりを通じてシンガポールの方々との文化交流を深めることを目的に、毎年8月に現地の日本人学校で開催されています。盆踊りや浴衣の着付け体験、日本食を始めとした出店も多くあり、日本文化を大いに発信しています。来場者数は毎年約1万人を数えます。2018年は会場を変更し、更に規模が拡大される見込みです。なお、こうした日本人会によるお祭りは日本人会組織がある各国で開催されているようです。
(2)「日馬ふれあいフェスティバル」
マレーシア元留日学生協会南支部がジョホールバルで開催する盆踊り大会で一日5万人の来場があります。
2017年は日本・マレーシア外交関係樹立60周年にあたり、60周年の機会に、本フェスティバルを通して両国の親善と相互理解を深めることを目的に開催され、盆踊りや合気道、和太鼓などの日本伝統パフォーマンス、カラオケ大会、打ち上げ花火などが催されるなど例年以上の盛り上がりを見せました。
以上のイベントの他、2018年は日本とインドネシアの国交樹立60周年に当たるため、現地で様々なイベントが計画されています。インドネシアとの交流の強化やPRに打って出るなら今年がチャンスです!
2.20万人にPR!「さくらまつり」
シンガポールを象徴する観光スポットである植物園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」では、3月から4月にかけて「さくらまつり」が開催され、今年で3回目を迎えます。これは20種類以上の桜をドーム内に植樹してお花見を行うイベントで、来場者に日本の”お花見”や日本文化を体感してもらうことを目的としています。今回は主催者が規模を拡大し、飲食・物産・文化体験コーナーのほか、3月30日から10日間、日本の魅力を発信する「Japan Informationブース(仮称)」も設置されるため、大使館ほか関係機関と共同でクレアシンガポール事務所も出展し、地方の
文化や観光PRを行い、日本への観光誘客に繋げます。
シンガポーリアンだけでなく観光客も多く訪れるため20万程度の来場者が見込まれています。
クレアシンガポール事務所ではこれらのイベントの最新情報を引き続き提供していきます。
(シンガポール事務所所長補佐 新居)