トロピカルフルーツのなかでも濃厚で、甘みが強いことから、高い人気を誇るマンゴー。 日本でマンゴーを購入しようとしても、その価格の高さに断念したという経験をお持ちの方も多いかと思いますが、産地に近いシンガポールではお手頃な価格で様々な種類のマンゴーを楽しむことができます。
旬の5月~6月頃になると世界中の産地からマンゴーが輸入され、スーパーなどにうず高く積まれます。この季節を待ち遠しく思っている地元民も多いよう で、店頭に並ぶ美味しそうなマンゴーを我先にと手に取っていく様子は非常に興味深いものがあります。
約500種あるとも言われているマンゴーの中でも、お勧めは世界一の産地インド (世界全体の生産量の約40%を占める)で収穫されるアルフォンソマンゴーです。「マンゴーの王様」と言われるだけあって味はもちろんのこと、切る前から漂う甘い香りや、切った後の鮮やかな色合いも格別です。そのまま食べても勿論美味しいですが、ヨーグルトと合わせたり、スムージーにして食べるのもおすすめです。その分他の品種より値段は高めですが、それでも1kg(3~4 個)当たり約8シンガポールドル(約640円)もあれば購入できます。
日本ではなかなかお目にかからないインド産マンゴーですが、わざわざインドまで行かなくても、食品衛生管理がしっかりしたシンガポールで安心して気軽に食べられるのはうれしい限りです。
なお、買い出しに行くならリトルインディア地区にあるインド系の巨大デパー ト「ムスタファ・センター」が便利です。インド系の物であれば、生鮮食品から衣類・電化製品・日用雑貨まで何でも揃う上に、24時間営業で、土産品の購入場所として日本人観光客にも人気のスポットです。
この季節にシンガポールに来る機会があれば、ぜひ「マンゴーの王様」をお試しください。
シンガポール事務所 所長補佐 上玉利