2017年7月22日(土)、23日(日)、ジョホールバルで日馬ふれあいフェスティバル(世界盆踊り)が開催され、クレアシンガポール事務所でも初めてブースを出展しました。この盆踊り大会は、1999年からマレーシア元留日学生協会(JAGAM)南支部の主催で行われており、その後も主催団体がジョホール日本人会に一時変更となった時期もありますが、JAGAM南支部が主導し、毎年開催されております。近年では来場者は5万人を超えるほどで、マレーシアにおける最大規模のイベントとなっています。
今年は、日馬外交関係樹立60周年の記念の年であり、在マレーシア日本国大使館と共催で初の2日間にわたる開催となり、23日(日)には宮川駐在マレーシア日本国大使も浴衣姿で出席されました。
来場者の多くは現地のマレーシア人ですが、盆踊りという日本の文化イベントであるため、日本への関心は高く、浴衣姿の若者も多く見られました。浴衣姿にヒジャブ(ムスリムの女性が着用する、頭髪を覆い隠すためのスカーフのような布)を身に着けている女性もいましたが、カラフルなヒジャブは浴衣姿にとても似合っていました。また、セーラー服のコスプレをしている女性も見られるなど、思い思いに楽しんでいるようでした。イベント会場には焼き鳥やビールに金魚すくいなど、日本の祭りでもよく見かける出店が多くありました。さらに日本の文化や地方の魅力を発信するための区画も設けられ、クレアや地方自治体(沖縄県、弘前市)、国際交流基金などがブースを出展しました。
クレアブースでは、日本の四季が感じられる風景の大型パネルを設置し、記念撮影に訪れた来場者に日本の自治体の観光パンフレットやノベルティを配りながら、地方の魅力を発信しました。多くの来場者に喜ばれ、用意した段ボール10箱分をほぼ配りきることができました。来場者は日本の北から南までそろえられた各地の観光パンフレットを手に取り、桜の時期はいつか、目的地までどうやって行けばよいかなどを熱心に質問していました。人気のある地域は北海道、東京、京都といったよく知られている観光地でしたが、やりたいことを聞くと、桜や雪が見たい、温泉に入りたいなど日本各地でできることも多く、積極的な情報の発信が新たな観光客の誘致につながると感じました。
2日間とも晴天に恵まれ、多くの来場者が見よう見まねで盆踊りを踊っていました。また、盆踊りだけでなく、餅つきや和太鼓、沖縄舞踊のパフォーマンスなども行われ、2日間で10万人を超える来場者で盛り上がり、フィナーレの打上げ花火では会場は大歓声に包まれました。
15年以上も続き、マレーシア最大規模のイベントに発展していることは、日本に留学された方たちが日本への関心と愛情を持ち続けてくれているからこそであり、改めて人と人とのつながりの大切さを感じるよい機会となりました。