2017年8月4日(金)から6日(日)までの3日間、マレーシア・ジョホールバルで開催された旅行博「MATTA Fair Johor Bahru 2017」を取材しましたので、紹介します。
この旅行博では、3日間で13,000人度の来場者数があり、42団体がブースを出展していました。ほとんどがクアラルンプールやジョホールバルにある現地の旅行会社で、日系ブースはビジット・ジャパン事業の一環として出展している日本政府観光局(JNTO)のブースのみでした。扱っている地域は、中国・韓国・日本といったアジアが中心でしたが、中にはヨーロッパ地域への旅行や、豪華客船での旅行の商品を扱っているブースもありました。
訪日旅行の商品を扱っている現地の旅行会社に話を聞くと、人気のある地域としては、北海道、ゴールデンルート、岐阜県の白川郷ばかりで、他の目的地は聞かれませんでした。他の地域、例えば九州や四国などについては旅行会社も情報をもっていないようで、旅行会社を対象としたファムツアーなどをぜひ企画してほしいとのことでした。
その後、日本政府観光局(JNTO)のブースで取材をさせてもらいましたが、白川郷がこれだけ人気なのは、数年前からアルペンルート、白川郷を継続して売り込んでいるからという理由を聞きました。やはり、まずは認知してもらうことが重要であること、そして継続して行うことで集客につながるということを感じました。
ジョホールバルはマレーシアにおいて首都のクアラルンプールに次ぐ規模の地域ですが、日本への旅行という点では初めてという方が多く、日本の地方の認知度も低いため、白川郷のような積極的な売り込みが集客につながりやすいのではないかと思います。
加えて、ジョホールバルはシンガポールと国境を接した地域で、10月にチャンギ空港から広島空港への直行便の就航も予定されていることから、特に広島空港からアクセスしやすい中国地方や四国などは、売り込むには絶好のチャンスです。この機会を使って認知度アップ、旅行商品の販路拡大を伺っている自治体があれば、ぜひシンガポールだけでなく、すぐそばのジョホールバルにも目を向けた売り込みを検討されてはどうでしょうか。