アジア最大級のポップカルチャーイベント「C3AFA Singapore 2018」がシンガポールで開催され、2018年11月30日から12月2日までの3日間で、国内外から10万人以上の日本のアニメファンが来場しました。
今回当事務所では、東南アジアのアニメ好きな若者を新たなターゲットに、アニメ・漫画を通した訪日PRを実施するべく、初の試みとして、「アニメ聖地88」を選定した一般社団法人アニメツーリズム協会と共同でブースを出展しました。
また同ブースには、日本から、兵庫県、長野県上田市、福岡県北九州市の3自治体も参加し、各地域ゆかりのコンテンツを活用した魅力発信を実施しました。
今年で10年目を迎える東南アジア最大級の日本のポップカルチャーイベントで、アニメ制作会社や出版会社による最新アニメ・漫画のプロモーションや関連グッズの販売、声優やアニソン歌手によるコンサート、一般来場者参加型のコスプレコンテストなどが実施され、毎年約10万人の日本のアニメファンが来場するビッグイベントです。
来場者には若者が多く、また、コスプレして来場する人も多くいるため、一緒に写真撮影するなど、アニメ好きな人々の交流の場としても親しまれているイベントです。
今回共同出展したアニメツーリズム協会は、アニメの舞台となった地域、いわゆる「アニメ聖地」を88か所選定することでオフィシャル化し、「アニメ聖地」をつなぐ広域周遊観光ルートを官民連携のオールジャパン体制で造成することにより、新たな訪日誘客を促進させることを目的に2016年に発足した団体です。
共同出展ブースは、日本を象徴する桜をモチーフとしたデザインに統一し、全国の自治体から募集したアニメや漫画を取り入れたパンフレットや、「アニメ聖地88」に選定された地域を紹介するリーフレットを配布しました。
またブースには、シンガポール国立大学(NUS)の学生もボランティアに駆けつけ、ローカルならではの視点で日本の魅力を紹介しました。
日本から参加した3自治体は、それぞれ地域ゆかりのコンテンツを活用した魅力発信を実施し、兵庫県は、淡路島にある「ニジゲンノモリ」内のクレヨンしんちゃんテーマパークからアクション仮面が登場しての写真撮影会を、映画「サマーウォーズ」の舞台となった上田市は、映画と実際の風景を比べたパネル展を、北九州市は、ご当地アイドルによるイベントや、同市出身のイラストレーターによるライブドローイングを実施しました。
イベント期間中ほとんど客足が途絶えることはなく、各自治体がそれぞれの企画に連動させて実施した、アンケートやfacebookの「いいね!」数を増やす取組では、持参したアンケートが1日で配布を終え、「いいね!」数が大幅に増加するなど、自治体のPRだけでなく、今後の戦略を練る上での情報収集や、情報の発信先の獲得も行うことができました。
今回のイベントは、旅行博のような次の旅行先を検討している方が来場するイベントとは違い、日本のアニメや漫画に興味がある方が来場するイベントということで、どれ程の人が日本の地域の情報に興味を示してくれるか不安な面はありましたが、予想以上に多くの方が足を止めて下さり、自治体が持参したパンフレットも全て配布するなど、アニメ・漫画を通した訪日PRの可能性を感じられる結果となりました。
今後も当事務所では、更なる訪日客の獲得を目指し様々な取組を行って参ります。